平林 優子

平林 優子
教員氏名 平林 優子
職名 教授
所属 看護学専攻
経歴 聖路加看護大学卒業
同大学院看護学研究科博士前期課程
博士後期課程修了(看護学博士)
総合病院勤務
大学勤務
2014年本学着任

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すべての子どもの豊かな育ちのために
-子どもの自律を支えるケアー

2016年の児童福祉法の改正では、全ての子どもが「子どもの権利条約」にのっとる権利を等しく持つことが改めて明記されました。医療に関わる私たちは、家族や多くの人たちと一緒に、全ての子どもの「豊かな」育ちを支える必要があります。医療の高度化に伴い、生まれた命のほとんどが育つようになった一方で、医療的ケアを必要とする子どもたちも増えています。どのような病気や障害を持っていても、子どもは周囲と相互作用しながら、自らが発達していく力を持っています。私は主に医療的ケアや慢性疾患の幼児の自律過程の研究や、医療機関や在宅での支援を研究してきました。子どもに関わる多くの人と一緒に、子どもの豊かな育ちの支援をしていきたいと思います。
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気管切開をしている子どものケアのDVD。家族がケアをする手順だけでなく、研究の結果から、子ども目線のケアのポイント、発達に応じた自律への促しなどを解説に含めた。
研究から広がる未来
これまでの研究の中で、子どもの自律を考えるひとつのキーワードとして「動機づけ」を捉えました。古くて新しいこ の概念は、掘り下げる価値が満載です。子どもは外から動機づけられるだけでなく、自ら働きかけ、相互作用する中で、経験を内面化し、次の行動への動機づけを行います。
小さな時期からの子どもの自律に結びつく環境づくりや関わりを考えていこうと思っています。
移行支援研修会.JPG
学会で、NICUから在宅への移行支援の研修会を実施
(日本小児看護学会教育委員会)
卒業後の未来像
小児看護は、新生児から思春期まで、現在は成人移行期も含めて激変する時期に関わる領域です。成長・発達や家族看護の知識、小児特有の病態の理解、子どもに合わせたケア技術、家族をはじめ様々な職種、教育や地域との連携が必要になります。深くて面白い!
パンフレット.JPG
研究結果を盛り込んだ、気管切開をしている幼児の発達や生活の見通しをもつためのパンフレット