浅野 美礼

浅野 美礼
教員氏名 浅野 美礼
職名 教授
所属 看護学専攻
経歴 清水東高校、東京大学医学部保健学科卒業。
看護師を経て滋賀医科大学に助手として勤務。
東京大学大学院修士課程・博士課程修了(保健学)。
筑波大学を経て2021年に着任。

研究者総覧(SOAR)を見る

看護技術とコミュニケーションのあいだ、その向こう

遠隔看護(テレナーシング)という用語が浸透しつつありますが、ネットワーク速度と使用デバイスが発展するスピードのほうが目覚ましく、そのありあまるポテンシャルの活用方法はいまだ模索中で発展途上の研究領域です。コミュニケーションの距離の短縮化、時間の短縮化がケアにどのような成果をもたらすかの考察が必要です。
装着している指輪やイアリングがストレスレベルを判定して注意を発する。はめている腕時計や眼鏡が循環動態や呼吸の状態を査定してかかりつけ医に知らせる。技術的には遠くないうちにそうなると思われますが、そのとき看護が果たす役割はなにか、を考えています。
ロボットスーツHALを装着しての起立と循環動態の変化
ロボットスーツHALを装着しての起立と循環動態の変化

研究から広がる未来
利器の使用は、生活を豊かにすることを目指して邁進した結果、人間が持っていた機能の退化を招くリスクが潜んでいるかもしれません。看護は本来ベッドサイドワークができてこそ患者の安心安全安楽をもたらすものです。ベッドサイドワークは意思疎通の確保と臨機応変の技術です。ICTがどういう形でこれに貢献できるのか、阻害しないのかに注目しています。
心拍変動.JPG 心拍変動.JPG
心拍変動をもとに描いたアトラクター(上)若年者(下)高齢者 若年者のほうが心拍変動のゆらぎが大きいことがわかる。

卒業後の未来像

病院で看護師であるあなたと出会った患者さんにとって、あなたが人生で出会った最後の人になるかもしれません。出会えてよかったと思っていただけるような仕事ができるように、日々精進を重ねてください。