寺田 信生
教員氏名 | 寺田 信生 |
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職名 | 教授 |
所属 | 作業療法学専攻 |
経歴 | 生物の顕微鏡観察のための試料作製法(電子顕微鏡、凍結技法など)について興味がありましたら、気軽に御相談ください。 |
体の構造を造り出す蛋白複合体を見つけよう!
=膜骨格蛋白の神経機能への役割=
末梢神経に特徴的な構造としてシュミット・ランターマン切痕がありますが、これが運動に合わせて伸び縮みしていることを明らかにしました。
その分子機構として赤血球の変形能に関わる赤血球膜直下にある「膜骨格」を構成する蛋白複合体である"プロテイン4.1R-シグナル蛋白MPP1-膜内蛋白glycophorin C"と相同性をもつ、"4.1G-MPP6-celladhesion molecule(CADM)4"を見つけました。この分子機構に関連する病気について研究しています。
その分子機構として赤血球の変形能に関わる赤血球膜直下にある「膜骨格」を構成する蛋白複合体である"プロテイン4.1R-シグナル蛋白MPP1-膜内蛋白glycophorin C"と相同性をもつ、"4.1G-MPP6-celladhesion molecule(CADM)4"を見つけました。この分子機構に関連する病気について研究しています。
末梢神経線維(N1-3)のactin蛋白染色によって矢印で示す円錐台の構造が、シュミット・ランターマン切痕である。
シュミット・ランターマン切痕の模式図。軸索を巻く髄鞘の中に、①細胞質膨化部位、②細胞膜の接着、③コイルバネ状の構造を形成している。
研究から広がる未来
生体を構成する蛋白複合体の仕組みを研究して解き明かすことで、正常に働く私たちの体を理解できると同時に、その異常が起こった病気の本態を明らかにできます。
その解明のために、簡便に使用できる方法が急速に発展している現代ですので、是非とも研究に挑戦してみてください。
その解明のために、簡便に使用できる方法が急速に発展している現代ですので、是非とも研究に挑戦してみてください。
「膜骨格」の模式図。4.1G-MPP6-CADM4蛋白複合体が、脂質2重膜の裏打ちをしている。
卒業後の未来像
「なぜだろう」と思うことを科学的に解決できる手段を身につけることによって、様々なことが起こる未来に、いろいろな考え方を総合的に判断しながら適切に対処することに役立つと思います。
伸展した神経線維において、シュミット・ランターマン切痕が伸びて緩衝作用をしていることが、生体内凍結技法によってわかる。