鮫島 敦子

鮫島 敦子
教員氏名 鮫島 敦子
職名 助教
所属 看護学専攻
経歴 信州大学医学部保健学科看護学専攻卒業
同大学院医学系研究科保健学専攻博士前期課程修了(看護学修士)
助産師での病院勤務を経て2015年医学部保健学科看護学専攻着任

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オキシトシンが及ぼす
母子関係への影響に関する研究

オキシトシンは脳下垂体後葉という部分から分泌されるホルモンです。これまでの研究では、陣痛を起こしたり母乳分泌を促進したりする作用があると言われてきました。近年、対人関係に関与することが明らかとなり、さらに、リラックスをさせたり痛みを緩和する作用があることがわかってきています。一方、過剰に分泌されることによって攻撃性が増加することなども少しずつわかってきました。オキシトシンがヒトにどのように作用するかが分かれば、看護・助産ケアに活用できるのではないかと考えています。現在は検査技術科学専攻の先生にご協力いただき、唾液や血液からこの濃度を測定する研究をしながら、母子の愛着や精神的安定性についても研究しています。
実験室でのオキシトシン濃度測定の様子.JPG
実験室でのオキシトシン濃度測定の様子
研究から広がる未来
看護ケアや助産ケアを実践する際に、ヒトの体の仕組を知ることはとても大切です。助産師が試薬や実験機器を取り扱うイメージは薄いかもしれません。周産期に重要とされている オキシトシンに注目し、助産師として研究することで、お母さんや赤ちゃんへのケアがより充実し、順調な育児や近年増加している虐待を予防するケアにつながる可能性があります。
ELISAキットを用いた比色競合法による実験プレート.JPG
ELISAキットを用いた比色競合法による実験プレート
卒業後の未来像
看護師、保健師、助産師どの職業にも母子ケアや家族への看護が大切です。卒業後は病院等の医療機関に就職する学生が多くを占めています。研究を通じて、根拠をもつことの大切さを学び、臨床現場に活かすことが出来ます。
お母さんは赤ちゃんを大切そうに抱っこ.JPG
お母さんは赤ちゃんを大切そうに抱っこ