木下 愛未

木下 愛未
教員氏名 木下 愛未
職名 助教
所属 看護学専攻
経歴 信州大学医学部保健学科看護学専攻卒業後、
同大学院医学系研究科保健学専攻博士前期課程修了。
国立精神・神経医療研究センター病院での病棟勤務を経て、2016年に着任。

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当事者と看護者の相互理解を深める
ー安全・安心の精神科医療のためにー

 精神障害は対人関係の障害とも言われており、特に看護者は他の医療職者と比べて当事者と関わる機会が多いため、当事者と看護者の対人相互作用は治療において重要な意味を持ちます。中でも当事者-看護者の相互理解を深めることは、当事者中心の治療を行う上で大切であると考えます。しかし対人上の相互作用は目に見えるものではなく捉えることが難しいので、これらを可視化するための研究を行っています。現在は人が対人場面で行う行動の個人がもつ傾向(対人特性)を8角形で示す「対人円環モデル(Interpersonal Circumplex model)」を基に、看護者から当事者の方に対して行う援助行動の対人円環モデルを作成しています。
精神科看護師の援助行動を、対人円環モデルに基づいて示した図(青色)に、患者さんがお薬を飲みたくないとおっしゃったときに起こりうる看護者の対応の例(赤色)を示しました。これは言葉のみですが言い方などによっても受け手の当事者の印象は変わります。
研究から広がる未来
 援助において、看護者の意図と当事者の認識が一致するとは限らず、誤解から信頼関係が築けないこともあります。そこで精神科看護者の援助行動を示す対人円環モデルは看護者自身が自分の援助を振り返ったり、当事者の看護者への誤解を解くために活用できると考えています。 当事者と看護者が共にわかり合い、当事者の方々が安心して、治療をしたり生活をしたりすることを目指しています。
イギリスで精神医療サービスの視察をした時の写真
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イギリスで精神医療サービスの視察をした時の写真
卒業後の未来像
卒業後、すぐに病院の精神科に看護師として勤務される方や精神保健を担当する保健師になられる方が、毎年数名おられます。病院の精神科にも救急病棟や、慢性期病棟、触法病棟、身体疾患を合併されている方が入院される病棟など様々あります。
JA長野厚生連北アルプス医療センターあづみ病院で臨床現場に出て、当事者の方々と関わらせていただいています
JA長野厚生連北アルプス医療センターあづみ病院で臨床現場に出て、当事者の方々と関わらせていただいています。