佐賀里 昭

佐賀里 昭
教員氏名 佐賀里 昭
職名 准教授
所属 作業療法学専攻
経歴 2016年、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科医療科学専攻リハビリテーション科学講座地域リハビリテーション学分野修了(医学博士・作業療法士)
2016年、本校に着任

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変幻自在な作業療法の有効性を示すためのトランスレーショナルリサーチ

近年、神経科学の発展により作業療法分野においても様々な神経リハビリテーションが開発されています。佐賀里研究室では、主に近赤外分光法などの脳機能イメージング装置を用いた作業療法研究を行っています。作業療法では、そのものがセラピーになるのですが、この装置を使用すると生活行為中の脳活動をタイムリーに可視化することができます。最近では、簡便かつ効果的に前頭前野を賦活させる運動課題の探索や実車運転中のドライバーの生体反応(発汗学)について研究しています。このほかでは、がん作業療法の研究・教育・臨床に従事しております。
近赤外分光法を用いた実験のイメージ
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近赤外分光法を用いた実験のイメージ
研究から広がる未来
生活行為中の生体反応を客観的に捉えることで、効果的な作業療法の開発に寄与することができます。一般に基礎的研究は応用されるまでに時間がかかるといわれていますが、私自身が作業療法士であり、実践するフィールドを有するため、橋渡しに時間を要しません。基礎的研究と臨床作業療法をつなぐトランスレーショナルリサーチによって作業療法の可能性を飛躍させることができます。
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前頭前野の賦活によって認知機能の維持向上を狙った運動課題
卒業後の未来像
作業療法にはMeaningful Occupation(意味のある作業)という言葉があります。自身にとって価値のある作業(活動)に従事することで、幸せを感じることは一般に理解されていることですが、それをがん作業療法領域の臨床研究や生体反応指標を用いた基礎的研究を通して検証していくことによって、盤石な基盤に基づく作業療法を展開していくための一助にしていきます。
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実車運転時の生体反応を計測している実験(発汗学)