第1回 信州大学大学史資料センター 企画展 信州大学 今昔(いま・むかし)特別レポート

第1回 信州大学大学史資料センター 企画展 信州大学 今昔(いま・むかし)

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信州大学創設関係資料
昭和18年~25年 大学本部蔵

後期展示:4月26日(木)~5月14日(月) 松本キャンパス 中央図書館
 来年2019年に、信州大学は創立70周年、さらに前身校のひとつである旧制松本高等学校が100周年を迎えることから、いろいろな記念事業が計画されています。今回そのプレイベント第1弾として、信州大学大学史資料センターによる「信州大学今昔(いま・むかし)」企画展が始まりました。写真に見る大学の移り変わり、また貴重な“お宝”資料の一部も公開され、教職員・学生のほか一般の方も特設コーナーに足を運んでいます。
 同企画展は2月~3月が「前期」展示、4月~5月には「後期」展示のほか、大学史資料センター長らによるユニークな歴史解説「昼どきセミナー」なども開催される予定です。周年事業が本番となる来年に向けて、学内でもだんだんとムードが盛り上がり始めました。

・・・・・ 信州大学広報誌「信大NOW」第110号(2018.4.5発行)より

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開学記念写真集
昭和25(1950)年 中央図書館 蔵

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「ギャラリートーク」の風景

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信州大学創設に関する逸品 文部省学校教育局長通知「新制国 立大学設置について」

昭和24年(1949)5月31日 大学本部 蔵

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 昭和23年(1948)7月30日付けで申請していた信州大学設置について、大学設置委員会(文部省)からの答申内容を伝達したもの。昭和24年度より、松本市大字桐109の地に本部を置き、6学部13学科編成で開設する旨が通知された。また、設置条件として、校舎・施設の拡充整備、教員(特に数学)の充実などが指摘されている。

人文・経・理これ逸品 落成記念寫眞帖

大正11年(1922)10月 中央図書館 蔵

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 大正11年(1922)、旧制松本高等学校の校舎落成を記念して作られた写真アルバム。巻頭には、松本中学校(現:松本深志高等学校)の校舎を間借りしていた開校当初からの念願であった校舎新築への喜びが記されている。1枚目には「日本アルプス」の写真が収められており、信州全体をキャンパスとみなしていたことがうかがえる。

医学部これ逸品 官舎之記

昭和22年(1947)1月5日 医学部 蔵

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 信州大学の設立に尽力し、初代医学部長をつとめた竹内松次郎(たけのうちまつじろう)(雅号:十松)直筆の書。医学部の前身である松本医学専門学校の初代校長として招かれ、構内に存在した官舎(校長宿舎)への入居に際して詠んだ漢詩。旧陸軍歩兵第五十連隊の駐屯地であった頃より有名な桜の様子とともに、無事に入居の済んだ安堵感を詠んでいる。

教育学部これ逸品 長野県師範学校学友会蔵書

明治初期 教育学部図書館 蔵

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 長野県師範学校から教育学部へと引き継がれた約18,000冊のうち、「学友会」が収集したもの。学生自らが資金を出し合って購入したこれらの書籍には、「長野県師範学校学友会図書部蔵書印」などの蔵書印がみられ、一部が赤く塗られているのが特徴。教育学をはじめ、言語・歴史・地理・哲学・美術など、幅広い書籍がある。約1000冊。

工学部これ逸品 信州大学工学部設置申請書

昭和23年(1948) 工学部 蔵

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 信州大学工学部の新設時に作成された文書一式。設置要綱や学則、校地の図面をはじめ、講座の構成や履修方法等、現在の工学部の礎となる規範が記されている。特に設置要綱からは、「工業に関する地方的学術の中心」として、信州の地域特性をふまえて社会の発展に寄与する自負がうかがえる。

農学部これ逸品 安西流馬医巻物

宝永7年(1710) 農学部図書館 蔵

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 仏教と陰陽五行説を基本思想とした馬医学書。天正7年(1579)、馬医学に通じた故実家の安西播磨守によって著されたものの写本。入門者のために、馬体解剖図、季節による馬の病気、針治療法、馬医学修得の心構えなどが記されている。昭和49年(1974)、駒ヶ根市の笹古家から信州大学農学部へ寄贈された。

繊維学部これ逸品 開校式紀念繪葉書

大正2年(1913) 繊維学部 蔵

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 上田蚕糸専門学校(繊維学部の前身)の開校式を記念して作られた絵葉書。上の絵葉書では、手前に桑畑が広がる様子と、中央には製糸工場の煙突が描かれ、養蚕や製糸に関する実習を行っていた開校当時の様子がうかがえる。右端には、現在も繊維学部資料館として活用されている貯繭庫(登録有形文化財)が描かれている。

大学史資料センター

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