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研究会

信州大学経法学部において月1回のペースで開催される「研究会」は、経済学、経営学、法学、政治学など、社会科学諸分野の研究成果 について報告・議論する場を提供し、さまざまな研究トピックスに関して相互理解を深めるとともに、研究者間でのコミュニケーションの促進を図ることを目的としています。
構想段階の研究や調査進行段階の研究も発表可能であり、研究者間の意見交換を通 じて研究内容の発展を図るなど、建設的な議論が展開されています。また、報告者は信州大学の教員にとどまらず、他機関の研究者も積極的に招き入れ、より広範なトピックスを取り扱うことを目指しています。
開催スケジュールと内容については、本ホームページに随時掲載する予定です。

  • 日時:2017年8月3日(木) 16:30--18:00
    題目:確率場の幾何学とその統計学への応用
    講演者:栗木 哲
    所属:統計数理研究所
    場所:信州大学経法学部 研究棟4階 研究会室
    概要:滑らかなサンプルパスをもつ確率場 (確率過程) の最大値の分布関数の近似のための期待オイラー標数法を概観し,その統計学への応用や周辺の問題を紹介する.信号処理分野では,添字集合が1次元の場合,「サンプルパスの極値の個数」の期待値を具体的に計算し,それを最大値の裾確率の近似公式として用いることが行われている (Rice の公式).期待オイラー標数法は,その一般化として,添字集合が一般次元の場合について,確率場の「エクスカージョン集合のオイラー標数」の期待値を近似公式とするものである.とくに確率場が平均0,分散1のガウス確率場の場合は,ガウス確率場と同型なL2空間を考えると,確率過程の添字集合を単位球面の部分多様体とみなすことができ,その部分多様体のまわりのチューブ近傍領域の体積を求めることと裾確率を導くことが同値となる.このアプローチはチューブ法とよばれる.オイラー標数法との同等性は積分幾何の Kinematic fundamental formula に他ならない.統計学では,このような確率場の最大値分布はいろいろな検定問題の統計量の分布としてあらわれる.その中で,ここではランダム行列の最大固有値の分布近似問題について適用した例などを紹介する.

  • 講演者 都築幸宏
    所 属 信州大学経法学部
    日 時 2017年7月26日(水)16:15--17:45
    場 所 信州大学経法学部 研究棟4階 研究会室
    題 目 デリバティブのモデルに依らない優複製について
  • 日 時 7月24日(月) 17:30~19:00
    場 所 研究会室
    報告者 江藤祥平 氏(上智大学准教授)
    テーマ 近代立憲主義ー再考
    要 旨 日本における立憲主義は、いま揺らいでいる。立憲主義とは、国家権力を構成し、制約する西欧由来の思想のことである。日本は明治の初めに、プロイセンをモデルとして立憲主義を継受し、第二次大戦の敗戦後は、アメリカ・モデルへと力点をシフトしつつ、今日に至る。ところが、いま日本は、国家権力をむしろ拡大する方向へと舵を切ったかのようにみえる。安保法制や共謀罪は、そのほんの一例である。しかし、問題は、時の政権が、権力を拡大しようとしていることよりは、むしろそのことを大部分の国民がそれほど問題視していないことの方にある。本報告の目的は、その理由を明らかにするとともに、これを克服する視座を提供することにある。
  • 講演者 桃井謙介
    所 属 信州大学経法学部
    日 時 2017年6月28日(水)16:15~17:45
    場 所 法科大学院講義室1
    題 目 産業集積・地域イノベーションと地域ブランド・観光
  • 日 時 2017年5月24日(水) 18:00~19:30
    場 所 研究会室
    報告者 寺前慎太郎氏(信州大学経法学部講師)
    テーマ 会計帳簿等閲覧謄写請求における理由の具体性と閲覧謄写対象の限定
    ―東京高判平成28年3月28日金融・商事判例1491号16頁―
    要 旨 本報告は、東京高裁平成28年3月28日判決(金融・商事判例1491号16頁)を検討するものである。なお、同判決は、長野地裁松本支部平成26年7月17日判決(金融・商事判例1491号29頁)の控訴審判決である。

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