研究会
信州大学経法学部において月1回のペースで開催される「研究会」は、経済学、経営学、法学、政治学など、社会科学諸分野の研究成果 について報告・議論する場を提供し、さまざまな研究トピックスに関して相互理解を深めるとともに、研究者間でのコミュニケーションの促進を図ることを目的としています。
構想段階の研究や調査進行段階の研究も発表可能であり、研究者間の意見交換を通 じて研究内容の発展を図るなど、建設的な議論が展開されています。また、報告者は信州大学の教員にとどまらず、他機関の研究者も積極的に招き入れ、より広範なトピックスを取り扱うことを目指しています。
開催スケジュールと内容については、本ホームページに随時掲載する予定です。
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講演者 楊 潔(Jie Yang)氏 所 属 富山大学研究推進機構 サステイナビリティ国際研究センター 日 時 2025年1月8日(水) 16:20~17:50 場 所 信州大学経法学部 研究棟4階 研究会室 題 目 Climate Impacts on Clean Energy Investment 概 要 This study examines the effects of climate change on investment decisions in clean energy in China. Specifically, critical thresholds related to daily temperature and precipitation distributions from 1980 to 2019 across counties are used to construct climate measures, including cold, hot, dry, and wet extremes. A balanced county-level panel dataset of wind and solar installed capacity from 2003 to 2019 is collected to proxy for clean energy investment. The results indicate that wind capacity is more negatively affected by cold extremes, while both cold and hot extremes significantly reduce solar capacity. Precipitation extremes yield no significant negative impact on wind capacity, whereas wet extremes adversely affect solar capacity, with higher precipitation intensity having more substantial effects. Overall, solar development is more susceptible to weather extremes than wind but is more adaptive to dry extremes. The results also highlight greater energy vulnerability in regions with higher renewable investment and climate risk, emphasizing the importance of understanding seasonal and regional heterogeneity to grasp the impact patterns of weather extremes on clean energy investment.参加を希望される方は,こちらのGoogleフォームに氏名とメールアドレスを記載ください。なお,スタッフセミナーへの質問は,増原(masuhara__at__shinshu-u.ac.jp)までご連絡ください。
※__at__は,@に置き換えてください。
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講演者 寺前 慎太郎氏 所 属 信州大学経法学部 日 時 2024年12月11日(水) 16:20~17:50 場 所 信州大学経法学部 研究棟4階 研究会室 題 目 「株券発行前に行われた株式譲渡の当事者間での効力」 概 要 本報告は、
最判令和6年4月19日民集78巻2号267頁について検討する ものである。同判決は、株券発行会社の株式が株券の発行前に譲渡 されたとしても、譲渡の当事者間ではそうした株式譲渡の効力が否 定されないことを判示するものであり、本報告の主な目的は、 この点について、学説や判例との関係を整理・ 分析することにある。 なお,スタッフセミナーへの質問は,久保田(t_kubota_
_at__shinshu-u.ac.jp) までご連絡ください。 ※__at__は,@に置き換えてください。
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講演者 弘中 章氏 所 属 信州大学経法学部 日 時 2024年10月10日(木) 10:40~12:10 場 所 信州大学経法学部 研究棟4階 研究会室 題 目 「『公務員労働法』の研究―労働時間・休暇,災害補償,失業補償における一般労働法と公務員法の比較を中心として」 概 要 労働相談や紛争解決の現場で法律実務家が公務員と相対することは珍しくないが、民間労働法に比して公務員労働法に関する知識は十分に浸透していない。
こうした現状を背景に、本報告は、公務員法を「一般労働法との比較」という視点から考察することで、公務員法の「労働法としての仕組み」を把握することを目指すものである。労働時間・休暇、災害補償、失業補償という各分野の検討結果を示しながら、今後の研究の課題や方向性を探る。なお,スタッフセミナーへの質問は,赤川(oakagawa__
at__shinshu-u.ac.jp)までご連絡ください。 ※__at__は,@に置き換えてください。
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「人材配置の経済学」研究会
(信州大学経法学部 スタッフセミナー 共催)「人材配置の経済学」研究会の詳細はこちら
日 時 2024年9月12日(木) 10:00~17:30 場 所 信州大学経法学部 研究棟4階 研究会室 代表者 瀧井 克也 氏 所 属 大阪大学大学院国際公共政策研究科・教授 講演者 青木 周平氏 所 属 信州大学経法学部 日 時 2024年9月12日(木) 11:20~12:30 場 所 信州大学経法学部 研究棟4階 研究会室 題 目 A Pomeranzian Growth Theory of the Great Divergence 概 要 本研究は、ヨーロッパにおける土地制約の緩和が、19世紀以降のヨーロッパと中国との間の経済成長における大分岐を引き起こしたとするポメランツの仮説を定式化した経済成長モデルを開発した。このモデルでは、生存のために必要な農業財と、ラーニング・バイ・ドゥーイングによって生産技術が向上する工業財が生産される。また、家計は、出生数に関する意思決定を行う。 本研究は、このモデルにおいて、ポメランツの仮説のとおり農業生産に使用される土地の供給量に大きな正の外生的ショックが生じることで、経済は、全ての労働力が農業に従事し、一人当たり所得が成長しないマルサス状態から、農業従事者の割合が減少し、一人当たり所得が着実に増加する非マルサス状態に移行することを定量的に示した。
講演者 三上 亮氏 所 属 信州大学経法学部 日 時 2024年9月12日(木) 15:20~16:30 場 所 信州大学経法学部 研究棟4階 研究会室 題 目 Air Raids hinder the newcomer's cooperative behavior with in-group members: Evidence from the Internet lab-in-field experiment 概 要 This study investigates how the endurance or destruction of long-established communities influences contemporary social preferences in urban settings, using an innovative Internet lab-in-the-field experiment (I-LFE). Lab-in-the-field experiments (LFE) traditionally study the effects of spatially distributed treatments on prosociality, though they are often costly and geographically biased. Our I-LFE addresses these challenges by conducting economic experiments online, reducing costs, and enabling the inclusion of multiple fields with flexible player matching. During World War II, neighborhood organizations were uniformly established across Japan for mobilization, with subsequent air raids serving as an exogenous shock to these communities.We classified areas in Tokyo and Osaka using historical aerial photographs to identify regions heavily bombed. We used this classification to examine the lasting impact of wartime community destruction on contemporary prosociality and to explore the underlying mechanisms. We employed detailed geographical controls based on air raid damage data, enabling participants from these areas to be matched with in-group or out- group members online, ensuring real-time interaction and accurate matching across fields.Our study finds: (1) long-term residents from heavily bombed areas exhibited greater prosociality toward in-group members, supporting the hypothesis that expo- sure to violence fosters conditional altruism, and (2) new residents in less affected areas demonstrated higher prosociality toward in-group members, suggesting selective migration based on social preferences. 参加を希望される方は,こちらのGoogleフォームに氏名とメールアドレスを記載ください。
なお,スタッフセミナーへの質問は,増原(masuhara__at__shinshu-u.ac.jp)までご連絡ください。
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講演者 濱田 新氏 所 属 信州大学経法学部 日 時 2024年9月11日(水) 10:40~12:10 場 所 信州大学経法学部 研究棟4階 研究会室 題 目 「SNS型投資詐欺におけるプラットフォーム事業者の幇助責任につ いて」 概 要 SNS上の偽広告を通じて金銭をだまし取る詐欺(
SNS型投資詐欺)の増加に伴い、
SNS広告を放置したプラットフォーム事業者の共犯責任が問題になっている。
本報告では、どのような場合に、プラットフォーム事業者に詐欺幇助の成立が認められるのか、 整理・検討する。 なお,スタッフセミナーへの質問は,赤川(oakagawa__
at__shinshu-u.ac.jp)までご連絡ください。 ※__at__は,@に置き換えてください。