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研究会

信州大学経法学部において月1回のペースで開催される「研究会」は、経済学、経営学、法学、政治学など、社会科学諸分野の研究成果 について報告・議論する場を提供し、さまざまな研究トピックスに関して相互理解を深めるとともに、研究者間でのコミュニケーションの促進を図ることを目的としています。
構想段階の研究や調査進行段階の研究も発表可能であり、研究者間の意見交換を通 じて研究内容の発展を図るなど、建設的な議論が展開されています。また、報告者は信州大学の教員にとどまらず、他機関の研究者も積極的に招き入れ、より広範なトピックスを取り扱うことを目指しています。
開催スケジュールと内容については、本ホームページに随時掲載する予定です。

  • 講演者 及川 敬貴氏
    所 属 横浜国立大学 都市科学部&大学院環境情報研究院
    日 時 2025年7月23日(水) 16:20~17:50
    場 所 信州大学経法学部 研究棟4階 研究会室
    題 目 「林地開発許可をめぐる行政裁量と災害リスク管理―平群町メガソーラー事件判決を題材として」
    概 要

    奈良地裁令和7年3月25日判決(LEX/DB 25622468)は、奈良県平群町で計画されたメガソーラー建設に対し、住民が林地開発許可の取消しを求めて提起した行政訴訟の判決である。

    争点は、森林法「災害防止」要件の具体的内容と行政裁量の限界、特に調整池容量や技術基準の妥当性であったところ、裁判所はこれらを専門技術的判断とし、県の裁量を尊重して住民側の請求を棄却した。

    本報告では、この判決をもとに、再エネ推進と住民の安全確保、災害防止義務と行政裁量統制のあり方について検討する。

     

    なお,スタッフセミナーへの質問は,赤川(oakagawa__at__shinshu-u.ac.jpまでご連絡ください。

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  • 講演者 花木伸行 氏
    所属 大阪大学 社会経済研究所
    日 時 2025年6月4日(水) 16:20-17:50
    場 所 信州大学経法学部 研究棟4階 研究会室
    題目 Experimental Evaluation of Random Incentive System under Ambiguity (joint work with Tomohito Aoyama)
    概 要 The random incentive system (RIS) is a standard incentive scheme used to elicit preferences in economic experiments. However, it has been speculated that RIS may distort observed preferences. We examine the performance of RIS under ambiguity with two sets of experiments, our own and another replicating the main treatments of Baillon et al. (2022a). Contrary to Baillon et al. (2022a), who report a significantly lower proportion of participants revealing strict ambiguity aversion in the treatment with RIS than the one without, we do not find such evidence either in our own or in replication of Baillon et al. (2022a).

    参加を希望される方は,こちらのGoogleフォームに氏名とメールアドレスを記載ください。
    なお,スタッフセミナーへの質問は,三上(mikami__at__shinshu-u.ac.jp)までご連絡ください。
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  • 講演者 李 賢郁
    所 属 信州大学経法学部
    日 時 2025年5月14日(水) 16:20~17:50
    場 所 信州大学経法学部 研究棟4階 研究会室
    題 目 長野県川上村における外国人労働力の実態と地域的特徴
    概 要

    近年、日本は外国からの労働力の受け入れを制度的に実施するようになった。そのため今後は多くの移住労働者が日本社会で生活することができ、地域社会で「生活者」として長期的に暮らすことになる。一方、移住労働者の空間分布は特徴があり、労働力が足りない地域や産業に集中している。また移住労働力の活用は産業によって異なるが、特に労働集約的な作業が多い農作業が主な地域では、高齢化の影響もあり、若い農業移住労働者への需要が続いている。
    本研究は、労働力需要が季節性に大きく影響される産地における移住労働者のモビリティの特徴と、そのモビリティによる農村社会への影響を明らかにすることである。そのため、まず、本発表では、4月~10月に主に作業が行われているレタスの主産地である川上村を事例とし、移住労働力の実態とその地域的特徴を整理し、今後の地域に根付き共生できる、長期間産業を支える人材を確保する方法を考えていく。具体的には、移住労働者における新しい制度の実施による川上村の農業移住労働者の長期滞在化と、一方、季節性の高い農作業の特徴からほか産地との循環的移動の発生に注目する。

     

    参加を希望される方は,こちらのGoogleフォームに氏名とメールアドレスを記載ください。

    なお,スタッフセミナーへの質問は,三上(mikami__at__shinshu-u.ac.jp)までご連絡ください。

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  • 講演者 赤川 理
    所 属 信州大学経法学部
    日 時 2025年3月12日(水) 16:20~17:50
    場 所 信州大学経法学部 研究棟4階 研究会室
    題 目 「教師の教育の自由」と「学校の自律性」」(仮題)
    概 要

    わが国の判例は「一定の範囲における」「教師の教育の自由」を認める。
    本報告では「教師の教育の自由」の範囲について「学校の自律性」との関係を中心に検討する。
    公教育が機能するには「学校の自律性」が必要であるが、「学校の自律性」は「教師の教育の自由」の基盤となる側面と「教師の教育の自由」を制約する側面を有する。
    「教師の教育の自由」の範囲画定のためには、「学校の自律性」との関係を検討することが必要である。

     

    なお,スタッフセミナーへの質問は,久保田(t_kubota__at__shinshu-u.ac.jpまでご連絡ください。

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  • 講演者 金井 悠一郎
    所 属 東京都立大学法学部
    日 時 2025年2月12日(水) 15:30~17:00
    場 所 信州大学経法学部 研究棟4階 研究会室
    題 目 契約不適合責任の日仏比較―現在の研究と今後の研究計画
    概 要

    本報告は、報告者によるこれまでの契約不適合責任に関する研究を概観するものである。
    まず、「1.現在」では、これまでの日本における契約不適合責任に関する研究状況を確認し、それに対するフランス法についての研究成果を示す。それらから、日本における契約不適合責任に関する論点を指摘する。
    「2.将来」では、「1.現在」で示した内容を受け、日本における契約不適合責任の発展に向けた方策と今後の研究計画を報告する。

     

    なお,スタッフセミナーへの質問は,久保田(t_kubota__at__shinshu-u.ac.jpまでご連絡ください。

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