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研究会

信州大学経法学部において月1回のペースで開催される「研究会」は、経済学、経営学、法学、政治学など、社会科学諸分野の研究成果 について報告・議論する場を提供し、さまざまな研究トピックスに関して相互理解を深めるとともに、研究者間でのコミュニケーションの促進を図ることを目的としています。
構想段階の研究や調査進行段階の研究も発表可能であり、研究者間の意見交換を通 じて研究内容の発展を図るなど、建設的な議論が展開されています。また、報告者は信州大学の教員にとどまらず、他機関の研究者も積極的に招き入れ、より広範なトピックスを取り扱うことを目指しています。
開催スケジュールと内容については、本ホームページに随時掲載する予定です。

  • 講演者 李 賢郁
    所 属 信州大学経法学部
    日 時 2023年10月25日(水) 14:40~16:10
    場 所 信州大学経法学部 研究棟4階 研究会室
    題 目 国際移動の増加に伴う地域社会の変化
    概 要

    本発表では、グローバリゼーションのなか活発に行われている多様な国際移動パタンに焦点を当て、これまでの研究成果と今後の研究課題について報告をする。特に韓国社会を中心とした国際移動の動態と移動者の増加による地域社会の変化について分析結果を紹介する。さらに少子高齢化のなかアジアの先進国である日本と韓国が直面している課題などについても最近の傾向を報告する。

    講演者 舛田 武仁氏
    所 属 信州大学経法学部
    日 時 2023年10月25日(水) 16:20~17:50
    場 所 信州大学経法学部 研究棟4階 研究会室
    題 目 最適化の過程を明示的に取り入れた労働市場実験(共著者::三上亮、島田夏美)
    概 要
    先行研究における連続時間ダブルオークションは、コモディティ(例えば、各自がどれも同じような果物1個だけ売買できる)市場を模したものが主だった。それに対し本実験の新しさは、連続時間ダブルオークションを用いつつも、労働市場の文脈で両サイドが最適化行動(効用/利潤最大化)をとるか検証できる点にある。つまり、労働者は最終的な余暇と消費から効用を得る(それが被験者報酬となる)。 労働者には、余暇価値と不労所得に応じ2つのタイプがいる。

    労働者は、労働所得がある閾値を超えると超過分に対し税率が20%または40%かかる。他方、企業役は生産による収入と労働者を雇用し支払う賃金の差が利益である。双方、時間当たり賃金を提示し、取引は時間1単位ずつ成立する。労働者は取引しつつ何時間働くか自分で決め、企業は定められた上限時間まで雇用できる。実験データ分析の結果、賃金は予測水準に必ずしも近づくわけではなかったが、税率変化と労働者タイプが労働時間決定にもたらす影響は予測と整合的であった。

  • 講演者 幡生 あすか
    所 属 大阪大学大学院薬学研究科
    日 時 2023年9月28日(水) 14:40~16:10
    場 所 信州大学経法学部 研究棟4階 研究会室
    題 目 服薬模擬体験と行動特性の関連の調査(共著者:花木伸行、池田賢二、島田夏美、上田幹子)
    概 要

    服薬アドヒアランス(患者がどの程度処方どおりに医薬品を飲んでいるか)は、薬物治療を安全かつ有効に行う上で重要である。近年、服薬アドヒアランスと行動特性(時間選好やリスク回避)が関連するという報告がある。そこで我々は、服薬行動と行動特性の関連が明らかになれば、患者の行動変容を促し、アドヒアランスの向上に繋がると考え、大学生を対象として服薬模擬体験(タブレット菓子を薬に見立てて一定期間服用する体験学習)とともに行動特性を測定し、模擬服薬の実施率90%以上/未満群に分けて行動特性を比較した。本研究では先行研究と異なり、単変量解析において、服薬状況と行動特性の間に有意差を認めなかった。模擬薬は実際の医薬品と異なり薬効が無い事、服薬の期間が先行研究に比べて短期間(1週間)である事が影響しているのではないかと考えた。

  • 日 時 2023年9月14日(木) 9:45~16:45
    場 所 信州大学経法学部 新棟5階 第4講義室
    講演1

    09:45-11:00 橘髙 勇太氏(一橋大学社会科学高等研究院) 

    Equilibrium contracts and inventory management with demand uncertainty (with Tomoki Matsumoto)

    講演2

    11:15-12:30 広瀬 要輔氏(信州大学経法学部) 

    Theory and estimation for scoring auctions (with Makoto Hanazono, Jun Nakabayashi, and Masanori Tsuruoka)

    講演3

    14:00-15:15 本多 純氏(信州大学経法学部) 

    Intermediary search for suppliers in procurement auctions

    講演4

    15:30-16:45 佐藤 進氏(一橋大学経済研究所) 

    Product Market competition, labor mobility, and firm-sponsored training (with Arghya Ghosh and Hodaka Morita)

  • 講演者 石橋 敬介氏
    所 属 信州大学経法学部
    日 時 2023年6月7日(水) 13:30~15:00
    場 所 信州大学経法学部 研究棟2階 会議室A
    題 目 消費者の購買の計画性に関する計画
    概 要

    消費財の購入において、消費者は事前に予定しているものを買うよりも、店頭で購入の意思決定をすることが多い。先行研究によると、スーパーマーケットでの購入では、事前に計画されていたものの割合は2~3割程度である。

    購買の計画性を調査するには、まず来店した消費者に購買を計画している商品を尋ね、会計後に実際に購買した商品を確認するという二段階の店頭調査が広く行われている。しかし、この方法は高コストで多数のサンプルを得ることが難しい。そのため、このような調査を改良し、サンプルを得にくい商品についても調査する方法を提案する。また、どの程度計画的に購買されるかは、消費者と商品の特性により異なる。そこで、どのような特性が計画性に影響するかの分析結果も報告する。

  • 講演者 松島 法明氏
    所属 大阪大学社会経済研究所
    日 時 2023年2月20日(月) 11:00~
    場 所 信州大学経法学部 研究棟4階 研究会室
    題目 プラットフォーム市場に関する諸問題

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