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  1. 南極の海洋生物起源の硫酸塩エアロゾルは氷期に減少していた ―南極ドームふじアイスコア分析データの解析から―がNature Communicationsに掲載されました。
研究
2019年9月17日(火)

南極の海洋生物起源の硫酸塩エアロゾルは氷期に減少していた ―南極ドームふじアイスコア分析データの解析から―がNature Communicationsに掲載されました。

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(図1)ドームふじで掘削されたアイスコア

国立極地研究所(所長:中村卓司)の東久美子教授を中心とする研究グループ(信州大学理学部 鈴木啓助特任教授が研究グループに参加)は、南極のドームふじで掘削されたアイスコア(図1)のイオン分析データを用いて、南極海の植物プランクトンに由来する硫酸塩エアロゾルの変動を、過去72万年間にわたって推定しました。その結果、植物プランクトン由来の硫酸塩エアロゾルは、これまでの説とは異なり、氷期に減少し、間氷期に増加していた可能性が高いことが分かりました。
硫酸塩エアロゾルは日射を遮ったり、雲をできやすくしたりすることで、気候に影響を及ぼすと考えられています。本研究成果は南極海における生物活動と気候変動の関わりや、光合成と深い関係のある二酸化炭素濃度の変動要因を解明するための重要な手がかりになります。

※詳細はこちらのプレスリリースをご覧ください。(※PDFリンク)