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  1. 信州大学とトクラス(株)の共同開発、世界初の重金属除去材を搭載した携帯型浄水ボトルNaTiO(ナティオ)新発売
研究
社会連携
2018年11月2日(金)

信州大学とトクラス(株)の共同開発、世界初の重金属除去材を搭載した携帯型浄水ボトルNaTiO(ナティオ)新発売

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発表会後の記念撮影、左より
信州大学学術研究・産学官連携推進機構 准教授 土井達也、信州大学環境・エネルギー材料科学研究所所長/教授 手嶋勝弥、トクラス(株)技術部 副部長 上川秀哉氏、トクラス(株)技術部浄水器開発室 河津綾乃氏

 平成30年10月24日、信州大学とトクラス(株)(本社:静岡県浜松市)は、信州大学の結晶育成技術を用いて、水中の重金属を除去する世界初の新素材を共同研究開発、本素材を用いた商材の第一弾として、携帯型浄水ボトルNaTiO(ナティオ)を12月25日に発売することを都内で報道発表しました。
 今回、信州大学が世界を先導する結晶育成技術「フラックス法」を用いて開発した世界初の重金属除去材「三チタン酸ナトリウム」は、粉末の無機結晶材料で少量コンパクトかつ多種多様な重金属を素早く除去できるという特長があり、従来と比べて小型のカートリッジでも高い性能を発揮します。2010年、2016年に共同出願した特許について特許権を取得し、このたび、トクラス(株)による量産化・商品発売に至りました。信州大学のフラックス法で育成した結晶材料の商品化の第1号です。
 重金属等除去材と浄水器の研究開発は「アクア・イノベーション拠点(COI)(科学技術振興機構 センター・オブ・イノベーション(COI)プログラムの支援を受け設置)」、重金属等除去材および浄水器のスケールアップ検討は「革新的無機結晶材料技術の産業実装による信州型地域イノベーション・エコシステム(文部科学省 地域イノベーション・エコシステム形成プログラムの支援を受け設置)」において推進しております。
 信州大学とトクラス(株)は、携帯型浄水ボトルNaTiO(ナティオ)の発売を皮切りに、浄水器「NaTiO」シリーズのラインナップを水栓一体型(スパウトイン型)やアンダーシンク型等に拡大してゆく計画です。さらに、国連の「持続可能な開発目標(SDG’s)」の開発目標の一つ、「6.安全な水とトイレを世界中に」の実現に資する取り組みとして、経済ピラミッドの底辺層(BOP)諸国への展開も可能な安価なフィルターメディア(ティーバッグ型等)も開発しており、水に溶け込んだ様々な有害物質をターゲットとして、各国の水事情に合せた除去材を開発・搭載、世界に展開してまいります。

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大勢の記者が集まった会場

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携帯型浄水ボトル「NaTiO」

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フラックス法で育成した三チタン酸ナトリウムの結晶構造。重金属除去の説明用のCG動画から抜粋。

参考:アクア・イノベーション拠点(COI)Webページ(http://www.shinshu-u.ac.jp/coi/
  :文部科学省 地域イノベーション・エコシステム形成プログラムWebページ
http://www.mext.go.jp/a_menu/kagaku/chiiki/program/1388569.htm