保健学専攻
本専攻は、高い倫理観と豊かな人間性を有し、高度な専門的知識・技術と、科学的根拠に基づく臨床問題解決能力、そして、国際的な視野を持つ高度専門保健医療職者を育成することを基本理念としています。
さらに、精神的・身体的・社会的な側面から人間を全人的な存在としてとらえ、保健・医療・福祉に関する教育・研究の成果を社会に還元することにより、健康保持と疾病や障害の予防・治療、そして、医療安全に広く貢献し、人類の幸福と福祉の向上に寄与する保健学の構築を目指しています。
このような保健学に関する教育と研究を通して、将来の教育・研究者に必要な素地を涵養するために本専攻では、看護学分野、検査技術科学分野、理学・作業療法学分野の3分野を設けています。
看護学分野
少子高齢社会における人々の多様で複雑な健康課題に対し、確かな倫理観を基盤に、科学的根拠に基づく高度で専門的な看護実践を提供できる能力の習得を目指して、看護学分野では次の4領域を設けています。
看護学分野全体の基盤となる看護の知識・技術に関する基礎看護学領域、青年期から壮年期、老年期のあらゆる健康レベルにある人々の健康課題に関わる成人・老年看護学領域、周産期の母子および家族、小児、また思春期から高齢期までの女性の健康に関わる母子看護学領域、生活の場を基盤として看護を展開する地域・国際・精神看護学領域の4領域です。
全領域に論文コースを置き、各領域における課題について科学的に取り組みエビデンスの構築を目指すとともに、将来指導者的立場で、教育・研究を推進する人材の育成を支援していきます。

スタッフ
基礎看護学領域
母子看護学領域
成人・老年看護学領域
地域・国際・精神看護学領域
検査技術科学分野
臨床検査の進歩は著しく、分子生物学や遺伝子解析学の進歩と相俟って、それらの理論や技術を応用して、より診断価値の高いものが求められています。
検査技術科学分野では臨床検査の高度専門家として必要な技術・知識の習得と急速に発展する先端医療技術などの将来の変化に対応できる柔軟な思考を具備することを教育の主眼とし、臨床検査学に関わる研究・教育分野の知識・技術を有機的に連携するため、1つの学問体系として統合しています。
本分野には病態血液検査学、生体分子情報検査学、感染生体防御検査学、組織細胞病態検査学及び神経呼吸免疫科学の5学域を設け、それぞれの学域では専門的な知識や技術を相互に関連させて、病態・病因の解析や検査技術の開発・改良について探究しています。医療機関ばかりでなく教育、研究、医療関連産業、生命科学情報分野等で活躍出来る人材の育成を目指しています。

スタッフ
病因・病態検査学領域
理学・作業療法学分野
理学・作業療法学分野では、社会変化と多様な保健・医療ニーズに応じられる豊かな発想を有し、保健・医療・福祉サービスの組織的な問題解決のための協働能力を備えた人材を養成します。
本分野には、1.理学療法学領域、2.作業療法学領域を置き、心身の機能障害や活動制限の科学的理解を基盤とした人々の健康や安寧の増進に貢献する教育・研究を行います。各領域が連携して、機能障害・能力低下の分析や発生機序の解明および臨床的評価・治療技術を探求します。そして、科学的根拠に基づく理学療法や作業療法の発展に貢献します。
本学の特徴として、各領域では、以下の学域に特化した専門的教育・研究を行います。1.運動器・スポーツ理学療法学と障害予防理学療法学。2.生活支援作業療法学と精神作業療法学。

スタッフ
理学療法学領域
作業療法学分野
【社会人向け】「精神科領域の対人支援における安全と安心のためのリスキリングプログラム」
信州大学大学院医学系研究科保健学専攻では、職業を有する社会人の方の学び直しを応援する「精神科領域の対人支援における安全と安心のためのリスキリングプログラム」を開設しています。 主に精神科領域において、攻撃的行動をとらざるを得ない当事者の危機状況(クライシス)に対して、当事者、対人支援職の双方の尊厳を守りつつ、専門的な理論・技術をもったケアのできる対人支援職の育成を目的としています。