信大生が社会とのつながりを思い描けるように 東洋計器株式会社 代表取締役社長 土田 泰正氏地域コミュニケーション
Cheer On! 我ら信大のステークホルダー!Episode04

PROFILE
東洋計器株式会社 代表取締役社長 土田 泰正 氏
信州大学と“同い年”のメーターシステムメーカー 計ることの価値を追求
私たち東洋計器は、戦後間もない頃から水道やガスといった分野のメーター開発・製造・販売に取り組んできました。設立は信州大学と同じ1949年で、私たちは「同じ年に生まれた」という縁を持っています。
弊社のメーター事業の特筆すべき点は1980年代後半からテレメタリング(遠隔検針)技術をいち早く導入し、通信と計測を融合させてきたことです。当時は電話回線を用いていましたが、現在はIoTを活用し、低コストで広範囲のデータ収集を可能にしています。このIoTの導入によって事業は爆発的に伸び、特にLPガス分野では国内トップシェアとなる約4割を占めるまでになりました。LPガスの多い過疎地での検針業務の負担軽減や、ボンベ交換の効率化に大きく貢献してきたのです。さらに近年では、IoTを通じた高齢者の見守りサービスも提供するなど、メーカーという枠を超えた生活サービス事業にも積極的に乗り出し、計測を通じた価値を追求しています。
ネーミングライツパートナー第1号 その想いとは…
私たちと信州大学は、様々な面で深く関係しています。現在、社員のうち信大出身者は23名在籍しており、出身大学別では最多。共同研究も過去に7件ほど行っています。
そして、さらに関係を深めることになったのが、弊社が2025年に信州大学のネーミングライツ事業の第1号パートナーとなったこと。松本キャンパス共通教育棟の教室が「東洋計器講義室」と呼ばれることになりました。
ネーミングライツにいち早く名乗りを挙げたことには、ある想いがあります。私自身がそうだったのですが、多くの学生は就職活動をするようになって初めて、社会にはどんな会社があるのか、自分は何をしたいのかと慌てて探し始める。でも、もっと早い段階で社会や地域の企業を知り、つながるきっかけがあれば、学生時代はもっと充実したものになるのではないかと思うんです。だからこそ、1年次に使用する講義室のネーミングライツを取得しました。学生が東洋計器の企業名を見て、「どんな会社だろう?」とスマートフォンで検索する。さらにそれにとどまらず、松本市や長野県内の地域の様々な企業を知り、つながるきっかけになればと願っています。
私は信州という地域そのものに、とても大きな魅力を感じています。文化が豊かだし、自然も美しい。たくさんの観光客が訪れる、日本が誇る地域です。これはまさに「ブランド」だと思いますが、支えているのは何よりも人です。地域で学び、地域に貢献する人材がいてはじめて信州は輝き続けられる。だからこそ、信州大学には、信州に誇りを持ち、地域を活性化させることができる人材を、これまで以上に育てていってほしいと思います。そうすれば、地域はもっと面白くなり、私たち東洋計器も元気になる。企業は地域とともにある存在です。これからも、信州大学と共に、信州の未来を一緒につくっていきたいと思っています。

