信大のエビデンス×CATVフットワークで、どこにもない地域貢献を! 丸山 康照 氏地域コミュニケーション

Cheer On! 我ら信大のステークホルダー! Episode01

信州大学を360度取り巻く、いろいろな業界のステークホルダーの皆さんに登場いただく新コーナー。
期待、応援、意見あり、ユニークなつぶやきも…多彩なメッセージをお寄せいただきました。

・・・・・ 信州大学広報誌「信大NOW」第154号(2025.11.30発行)より

丸山 康照 氏PROFILE

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1962年長野県生まれ。新聞記者を経て1988年須高ケーブルテレビ株式会社(現(株)Goolight)入社。2006年から代表取締役社長。現在(一社)長野県ケーブルテレビ協議会会長のほか、(一社)日本ケーブルテレビ連盟の副理事長、コンテンツ委員会委員長などを務め、全国のケーブルテレビの普及拡大、発展に取り組んでいる。

CATV30局(※)の機動力を活かした地域ごとの独自の映像制作

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2023年度の連携事業で開催したリモートシンポジウム~信州の伝統野菜の誇りと思いをつなぐ~のメインスタジオの様子。日本の伝統野菜研究の第一人者、山形大学の江頭宏昌教授(左端)からもCATVとの連携については全国でも例がない有意義な取り組み、と評価いただいた。

長野県ケーブルテレビ協議会(以下協議会)は、信州大学と2011年から連携協定を締結。これは両者が持つ強みを持ちより、情報発信を通じて地域貢献することが大きな目的です。

協議会の強みは、県内各地にあるケーブルテレビ局のフットワークです。長野県には全国でも例を見ない多くのCATV局があり、加入数も42万世帯強と県内世帯の約5割を占め、地域に密着した取材と情報発信ができます。信州大学は県内各地で展開される教育研究活動で、学術的なエビデンスを提供できる。CATV局のフットワーク×信州大学のエビデンス―。この両者の強みを掛け合わせることで、地上波放送とは異なる地域密着の価値ある映像コンテンツを制作し、他県にはない地域貢献に取り組んできたと自負しています。

防災や地域ごとの祭り文化などの題材から始まり、直近の取り組みでは2020年度から4年間実施した「映像で残す信州の伝統野菜映像アーカイブス」が印象に残ります。これは各局が地域の伝統野菜の歴史や特徴を映像に収録し、信州の伝統野菜認定委員会の委員長である信州大学の松島憲一教授から、伝統野菜にまつわる学術的な解説を加えていただきました。合計26の映像作品を制作し、各局のほかYouTubeでも公開しました。また、各局のスタジオをつないでの中継、有識者を招いてのシンポジウムなども開催しました。

今後も私たちは連携協定を通じて、より一層地域貢献に取り組んでいきたいと考えています。長野県には地域ごとにCATV局があるというお話をしましたが、信州大学も県内各地に5つのキャンパスがありますよね。卒業式は各キャンパスで行われるので現在CATV局で映像収録していますが、各地域のキャンパスの授業などにも地元CATV局が関わっていければ、これまで以上に非常に強いつながりができてくるのではないかなと思っています。

(※)長野県ケーブルテレビ協議会加盟社数

教育への映像アーカイブス活用や人材採用などでつながりを強めたい

連携協定の事業以外でも、今後、信州大学とは連携を深めたいと思います。

県内各地のCATV局は、それぞれの地域の膨大な映像コンテンツを保有しています。特に、伝統芸能や文化、災害などの分野では、信州大学とも学術面で連携できないか?そして学生や教職員が教育・研究の分野でそのアーカイブを活用できる仕組みも構築できたら面白いと考えます。

また、人材採用の面でも関係を強化したい。信州大学の学生にも、わが業界に多く就職してほしいのですが、現状は中々厳しい状況です。今後、各社はじめ、協議会としてもインターンシップなどの機会を通じて学生との接点や交流を深め、CATVをアピールしていきたいと思います。

映像の更なる活用、そして人材の交流・採用等について、今後あらたな連携を期待しています。

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