2026年9月8日(火)
鹿野秀明さんが日本応用糖質科学会2026年度大会(第75回)においてポスター賞を受賞
令和8年9月2日から4日にかけて新潟大学五十嵐キャンパス(新潟県新潟市)にて開催された日本応用糖質科学会2026年度大会(第75回)において、大学院総合理工学研究科生命医工学専攻生命工学分野修士1年の鹿野秀明さん(水野・越研究室)がポスター賞を受賞しました。受賞した研究題目は、「水熱反応の過酷度上昇に伴う植物細胞壁の構造変化と酵素糖化性の関係」(連名者:信州大学 槇島聡、越大志朗、天野良彦、水野正浩)となります。
研究概要:
本研究室では、連続式水熱反応装置の開発及びオリゴ糖をはじめとする有用物質の製造プロセスの確立に取り組んできました。その中で、植物バイオマスの主体となる植物細胞壁を水熱処理すると、ヘミセルロースやリグニンが溶解することでセルロース表面が露出し、これによりセルロースの酵素糖化性が上昇することが見出されていました。一方で、水熱反応の処理条件(温度と処理時間)と酵素糖化の上昇に関する詳細な要因については明らかになっていませんでした。本研究では「反応過酷度」として定義される水熱処理条件を変化させた際の植物細胞壁の組成・内部構造・表面を分析し、酵素糖化性との関係を調べました。その結果、水熱反応に伴うセルロース、ヘミセルロース、リグニンの挙動を明らかにしました。これにより、酵素糖化に必要な水熱処理条件の絞り込みが可能となり、植物バイオマスの利活用に貢献することが期待されます。
