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トピックス

  1. 工学部 共同研究講座「カーボンニュートラル先進吸着材講座」新設
研究
社会連携
2025年5月2日(金)

工学部 共同研究講座「カーボンニュートラル先進吸着材講座」新設

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(写真左より)信州大学アクア・リジェネレーション機構:金子克美特別特任教授
大坂ガスケミカル株式会社:関建司氏(フェロー 活性炭事業部研究開発部長) 
信州大学工学部:樽田誠一教授、林卓哉教授、大塚隼人特任准教授、古瀬あゆみ特任助教

 温暖化ガスの代表的な炭酸ガスあるいはメタンの低減化および有用化は人類社会にとって喫緊の課題です。そのためにこれら気体の濃縮・分離・変換プロセスの革新的科学技術が求められています。しかし、二酸化炭素は亜臨界気体、メタンは超臨界気体であるために、低エネルギーでの効率的濃縮および転換は技術的に大変困難です。例えば、大気中に440ppm含まれる二酸化炭素の効率的な濃縮・分離は極めて難しいことです。そのために世界中で様々な研究開発が進められています。結論的に言いますと、通常の吸着材による効率的濃縮はほぼ不可能です。つまり、低濃度の二酸化炭素に対して吸着・濃縮能の高い革新的な新吸着材が必要です。大阪ガスケミカルは従来にない優れた二酸化炭素吸着材の開発に成功しています。しかし、人類が抱えている課題を解決できる技術には、更なる吸着能向上を必要としています。信州大学工学部では、ナノスケールの小さな細孔空間を有する炭素材についての精密構造解析と新機能創出の研究で世界をリードしています。このことから、大阪ガスケミカルと信州大学工学部がより優れた二酸化炭素吸着材を開発し、人類の喫緊の課題解決のための技術開発に取り組むこととなりました。同時に本研究課題の将来的な重要性に鑑み、共同研究講座を2025年4月1日に開設して、関連分野教員の協力も得ながら若手人材の養成を進めることとなりました。

[共同研究講座の概要]  
設置場所と共同研究講座名
信州大学工学部(長野市) 
カーボンニュートラル先進吸着材講座(大阪ガスケミカル株式会社)
[責任教員]
信州大学工学部水環境・土木工学科 教授 林 卓哉
[講座担当教員]
信州大学工学部 特任准教授 大塚隼人 特任助教 古瀬あゆみ 
[講座支援教員]
アクア・リジェネレーション機構(工学部キャンパス)特別特任教授 金子克美 
[設置期間]
2025年4月1日~2027年3月31日