2024年10月28日(月)
佐藤颯馬さんが日本セラミックス協会第37回秋季シンポジウムにおいて優秀講演賞を受賞
総合理工学系研究科工学専攻物質化学分野1年の佐藤颯馬さん(新井・清水研究室)が9月10-12日に名古屋大学(東山キャンパス)にて開催された日本セラミックス協会第37回秋季シンポジウムにおいて、優秀講演賞を受賞しました。
日本セラミックス協会第37回秋季シンポジウム
特定セッション「カーボンニュートラル社会実現に向けたセラミックス材料研究」
受賞題目:層状複水酸化物層間へのCO32−の電気化学的挿入-脱離挙動(2S19)
発表者 :佐藤颯馬、新井 進、清水雅裕
本研究は、層状複水酸化物(LDH)の層間に炭酸イオンを電気化学的に挿入-脱離できることを示したものです。LDHは、その金属水酸化物シート層間に様々なアニオンを含んだ形で存在することが可能であり、有害イオンの除去などに使用されています。他方、炭酸イオンはLDH層間において安定に存在し、イオン交換法では他のアニオンに交換することは難しいとされています。層間内に炭酸イオンを自在に出し入れすることができれば、有用な資源への変換やエネルギーデバイスへの応用が期待できます。本研究では、LDHを構成する元素によって炭酸イオンの挿入電位やその量が制御できることを明らかにしました。
研究室ホームページ(応用電気化学研究室)
https://www.electrochem-sm.org/