2024年6月5日(水)
道永祐希副技士長が第7回 医工連携Awardにて「学会長賞」を受賞
信州大学医学部附属病院 臨床工学部 道永祐希副技士長が、第34回日本臨床工学会における第7回 医工連携Awardにて「学会長賞」を受賞しました。
2020年4月、麻酔科蘇生科の杉山由紀先生の医療ニーズを元に、同科 田中竜介先生、臨床工学部 道永祐希副技士長と、長野市のヘルスケア機器メーカーのファミリーサービスエイコー株式会社との共同研究を開始し、長野県産業振興機構の支援を頂きながら “気管挿管処置台(枕)”を開発しました。
本賞は、“医工連携”の取り組みによる開発機器の中で、患者のQOL・医療職の業務効率・医療の安全性を著しく改善する研究開発・改良に対し毎年3件程度が選出・表彰されます。
患者さんへのマスク換気や気管挿管時には、頭部と頸部の高さを最適な位置に調整する必要があり、この医療現場のニーズに対して、
・頭部/頸部の独立した高さ調整機能
・大容量電動ポンプによる時間短縮(最大変位量13秒)と低騒音(47db以下)
・持ち運び可能なバッテリー駆動
・撥水性と伸縮性を兼ね備えたカバーとウレタンの弾力性による寝心地の追求
等々の機能を実現させた、ニートラルポジション/スニッフィッシングポジションの両方に対応できる電動式高さ可変枕を実現しました。
道永祐希副技士長のコメント
多くの関係者で受賞した栄誉と思っており、関係各位にはこの場をお借りして御礼申し上げます。今後も臨床現場のニーズを発掘して、ひとつでも多くのアイデアを具現化して、医工連携活性化のために還元できるよう精進いたします。そして、臨床現場で医工連携ができる次世代の人材育成にも取り組んでまいります。