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  1. 塩田哲也さんが2023年度表面技術協会・関東支部主催の第102回若手講演会で学術奨励講演賞を受賞
研究
2024年1月17日(水)

塩田哲也さんが2023年度表面技術協会・関東支部主催の第102回若手講演会で学術奨励講演賞を受賞

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 総合理工学系研究科工学専攻物質化学分野2年の塩田哲也さん(手嶋・林・山田研究室)が、2023年9月19~21日に琉球大学千原キャンパスで開催された2023年度表面技術協会・関東支部主催の第102回若手講演会で学術奨励講演賞を受賞しました。
 本講演会は、表面処理や材料創製に関する技術を広く扱う国内会議であり、今年度は計35件の口頭・ポスター発表の中から7名が受賞しました。

 塩田哲也さんの受賞題目は「データ駆動的X線回折解析に基づく酸化物結晶形状の予測」です。
 手嶋・林・山田研究室では、フラックス法とプロセス・インフォマティクスを結び付けた“フラックス法プロセス・インフォマティクス(FPI)”を開発しています。FPIを利用することで、結晶開発の時間を大幅に短縮できる可能性があります。FPIでは粉末X線回折(XRD)を主要な評価手法として活用し、結晶形状などを観察する走査型電子顕微鏡(SEM)の代替を模索しています。SEM観察ではある程度の時間を要し,研究者個人により強調部分が異なる主観的な情報になります。そこで、比較的操作が容易なXRDから得る客観性の高いXRDパターンを分析することで結晶形状を推定し,SEM観察を不要にすることを目指しています。
 この研究では、Ba5Ta4O15結晶を目的物質とし、XRDパターンから抽出した特徴量を機械学習によりグルーピングし、二次元で可視化しました。この結果、SEM像から得た結晶形状の類似するサンプルが同じグループに属し、XRD特徴量と結晶形状が相関することを明らかにしました。