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  1. 成田はるひさんが表面技術協会第147回講演大会にて学術奨励講演賞を受賞
研究
2023年3月24日(金)

成田はるひさんが表面技術協会第147回講演大会にて学術奨励講演賞を受賞

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2023年3月6日~8日に開催された表面技術協会第147回講演大会において、工学部物質化学科4年の成田はるひさん(新井・清水研究室)が学術奨励講演賞を受賞しました。

学術奨励講演賞は春季講演大会において若手研究者(30歳未満の会員)に授与されるものです。ポスターセッションにおいて発表した講演の中から審査(研究の独創性、口頭による的確な情報伝達、ポスターによる的確な情報伝達、当該テーマに関する的確な理解)により選考されます。

【発表題目】三価鉄イオンを用いたFe-Ni合金めっき浴からの合金析出挙動

【研究概要】Fe-36 mass% Ni合金は極めて小さい線膨張係数を有しインバー合金として精密機器等に実用されている。一般にインバー合金は冶金学的手法により作製されるが、近年、微小機械部品等への応用を目的として電気めっき法による作製が検討されている。従来のFe-Ni合金めっき浴では鉄イオンとして2価の鉄イオン(Fe2+)を用いていたが、浴安定性の問題から実用化は進んでいない。当研究室では鉄イオンとして3価鉄イオン(Fe3+)、キレート剤としてクエン酸を使用することにより極めて安定なFe-Ni合金めっき浴の開発に成功し、当該めっき浴からインバー組成のFe-Ni合金が電析可能であることを報告している。しかしながら、本めっき浴からの合金析出挙動の詳細は不明であった。本研究では、定電位電解、LSV、QCM等の電気化学的手法により当該めっき浴からのFe-Ni合金析出挙動を明らかにした。特にLSVとQCMの同時測定により鉄イオンの還元挙動やキレート剤であるクエン酸の脱配位挙動を実験と理論の双方から明快に示すことができた。

https://www.sfj.or.jp/meeting/147/award.html