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  1. 伊藤 康太さんが膜シンポジウム2022にて学生賞を受賞
研究
2022年12月6日(火)

伊藤 康太さんが膜シンポジウム2022にて学生賞を受賞

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11月9、10日に神戸大学で開催された膜シンポジウム2022において、工学部物質化学科4年(分子工学プログラム)の伊藤 康太さん(奥村・佐伯研究室)が、学生賞を受賞しました。膜シンポジウムは日本膜学会が主催し、高分子や無機膜からなる人工膜と、細胞膜の様な生体膜、及びその境界領域の研究者が議論する研究発表会です。今回は学生発表対象者59名のうち、13名が選ばれました。

受賞題目:pH感受性色素を用いたamphotericin Bのイオン透過性評価

発表概要:Amphotericin B (AmB) は、真菌の細胞膜中に特有に存在するergosterolと相互作用して孔を形成し、細胞膜のイオン透過性を増加させます。この作用により細胞内外のイオンバランスを崩して死滅させることから、真菌感染症の治療薬として古くから用いられてきました。一方で重篤な副作用が問題視されているため、薬理作用や副作用のメカニズムの解明が求められています。本研究では、脂質膜におけるAmBのカチオン透過性を定量的に評価するため、pH感受性色素を用いた手法について検討しました。その結果、脂質膜におけるAmBのカチオン透過速度はK+≧Na+>Ca2+の順に高いことが分かりました。

伊藤さんのコメント:この度は、膜シンポジウムにおいて学生賞をいただき、大変光栄に思います。初めての学会発表という事もあり、大変緊張しましたが、多くの方々と有意義な議論をさせて頂き、非常に勉強になりました。今回の受賞を励みに、今後の研究により一層精進していきたいと思います。本研究を進めるにあたりご指導頂いた先生方、および共に研究活動に勤しんだ研究室の皆様に感謝致します。


※本研究に関するお問い合わせは佐伯 大輔 助教(工学部物質化学科、dsaeki at shinshu-u.ac.jp)までお願いいたします。