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トピックス

  1. 理系人材の働き方を考える「キャリアデザイン見学会」を開催しました
教育
2019年3月14日(木)

理系人材の働き方を考える「キャリアデザイン見学会」を開催しました

 信大-理研連携研究室では、本学大学院総合理工学研究科に在学あるいは来春進学予定の学生を対象に、大学院修了後の働き方について職場訪問を通じて具体的に学び・考えることを目的とした「キャリアデザイン見学会」を2019年3月5日~6日の2日間にわたり開催しました。今回の見学会は、コロイド&界面科学研究センター(CoLLIS)との共同企画で、協和界面科学株式会社 本社(埼玉県新座市)、および国立研究開発法人理化学研究所 和光事業所(埼玉県和光市)へ21名の参加者(大学院生11名、学部生8名、教員:2名)が訪問し、企業と研究機関における多様な働き方を学びました。

 初日に訪問した協和界面科学株式会社は、界面科学機器の製造・販売において国内トップシェアの創業70年を超えるメーカーです。また同社は、厚生労働大臣より「プラチナくるみん」認定を受けるなど、従業員のワークライフバランスの向上に注力されています。参加者はまず、会社概要や人材育成の取り組みについて説明を受けた後、グループに分かれて総務部、技術部、製造部の各部署を見学しました。またショールームでは、界面科学機器のデモストレーションを交え、界面科学と実社会の繋がりを解説いただきました。最後に、信大OBを含む若手社員の方々から、就職活動での実体験から現在の仕事や生活状況まで、今後の就職活動を意識する学生参加者にとって興味ある内容のお話を伺うことができました。

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協和界面科学株式会社 亀井社長、亀井専務より会社概要を説明頂いている様子

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若手社員の方々によるフレッシュマンセミナーの様子

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界面科学機器(表面張力計)のデモストレーションの様子

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見学終了後の集合写真

 二日目に訪問した理化学研究所は、100年以上の歴史をもつ日本で唯一の自然科学の総合研究所であり、科学技術の水準の向上を目的として様々な分野の研究活動が行われている研究機関です。今回の見学会では、113番元素ニホニウムの発見で知られる仁科加速器センターRIBF棟(サイクロペディア、SRC、BigRIPS)、脳神経科学研究センター(知覚神経回路機構研究チーム、分子精神遺伝研究チーム)光量子工学研究センター(先端光素子開発チーム、技術基盤支援チーム)で活躍中の研究員の方々に研究現場を案内頂きながら、研究者の道を選んだきっかけや、これまでのキャリア形成、生活スタイルについてお話を伺いました。また、研究機関における事務系総合職の業務についても紹介があり、最先端研究を推進する研究者のパートナーとして理系人材の能力を発揮する働き方を学びました。

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仁科加速器センターで行われている研究内容や研究施設の説明を頂いている様子

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脳神経科学研究センター 研究員の方のキャリア紹介をして頂いている様子

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培養実験室でiPS細胞を観察させて頂いている様子

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研究機関における事務系総合職の業務を紹介頂いている様子

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本部棟4号加速器前での集合写真

 参加者の事後アンケートでは、「ホームページや企業説明会ではわからない現場の空気感を感じることができた。」、「研究を支えるための研究など、初めて知ることがあった。」、「企業も研究所も様々な経歴やバックグラウンドをもった方が働いていることを知り、自身が職種を選択する幅が広がった。」、「現場の方々の実体験を直接聞いて、自分の今後をイメージしやすくなった。」などの感想が寄せられました。最後に、今回のキャリアデザイン見学会に快くご協力いただきました、協和界面科学株式会社、ならびに理化学研究所 和光事業所の皆様に厚く御礼申し上げます。