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信州大学が文部科学省「リカレント教育エコシステム構築支援事業」に採択

経営者が学び合い、社会資本を育む「学びのエコシステム」を構築へ

国立大学法人信州大学は、文部科学省令和6年度補正予算
「リカレント教育エコシステム構築支援事業」において、
「越境連携と経営者の共創が創る社会資本エコシステム
~リカレント教育プラットフォーム『円陣』~」が採択されました


本事業は、大学等が産業界・自治体等と連携し、地域社会の持続的発展に向けて、

経営者を含む人材ニーズに基づいた教育プログラムを開発・提供することで、
リカレント教育プラットフォームや産学協働体制の構築を通じて、
産学官による「学びのエコシステム」の創出をめざすものです。

信州大学が取り組む背景と意義

現在、地域社会は中小企業の事業承継や経営革新の停滞、若年層の流出と労働人口の減少、
さらにはデジタル化・グリーン化への対応の遅れといった課題が複雑に絡み合い、
持続的成長の実現が困難な状況にあります。
こうした構造的な地域課題を解決するためには、組織・世代・地域を越えて「学び」と「共創」を循環させる仕組み、
すなわち人と人、人と知、組織と地域をつなぎ、継続的に新たな価値を生み出す学びのエコシステムの構築が不可欠です。

信州大学では、「変化の時代を支える人材こそが地域の社会資本である」
という理念のもと、令和6年度に設置した「リカレント教育プラットフォーム『円陣』」
を核とし、地域の経営者・企業・自治体・金融機関・支援団体等と連携しながら、
地域産業の変革と成長を支える人材育成と教育基盤の構築に取り組んでいます。

事業の特長と重点取組

信州大学はこれまで、
などを通じて、地域とともに学びを育てる実践的な教育基盤を築いてきました。
これらの成果を土台に、令和7年度は、以下6つの重点取組を進め、
学びと実践が循環する「共創型エコシステム」の構築を目指します。

1.プラットフォーム機能の強化
 三層ボード制(方針決定・実務検討・専門分科)と地域コーディネーター体制を整備し、
 ニーズ把握からプログラム実施までの一貫支援を実現。

2.円陣フェロー制度の創設
 経営者プログラム修了者を「フェロー」として認定し、講師やメンター等として継続参画。 
 学びを循環させる人材ネットワークを形成。

3.経営者起点の実践型プログラム展開
 経営者の変革構想と組織内の学びを一体で設計。
 有料化・越境展開も視野に、履修証明やバッジ発行など体制を整備。

4.多層的な人材育成プログラムの拡充
 短期スキルアップ講座や企業別カスタム研修を展開。
 経営者から従業員・次世代幹部まで、実務に直結した学びを提供。

5.学生との共創型PBLの推進
 地域企業と学生が協働する実践型プロジェクトを展開。
 相互の学び合いを通じ、次世代リーダーを育成。

6.人的資本経営の推進支援
 地域の支援団体と連携し、企業の人材育成方針や制度改革を支援。
 学びを促す企業風土づくりを後押し。

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今後の展望

本事業を通じて信州大学は、地域の未来を担う経営者や実践的人材を育成・輩出し、
地方創生と産業成長の両立を実現する「社会資本エコシステム」の構築を目指します。
学びの成果を地域の変革へとつなぎ、大学・企業・自治体が協働して
地域の持続可能な成長を支えるリカレント教育のモデルを、信州から発信していきます。


【本件に関するお問い合わせ先】
信州大学 教育・学生支援機構リカレント学習プログラム推進本部
Webサイト:https://www.shinshu-u.ac.jp/education/recurrent/


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