東急リゾーツ&ステイ株式会社(以下、東急リゾーツ&ステイ)の若手社員を対象にした2025年度開講「環境マインド育成プログラム」がいよいよ本格的にスタートしました。6月のオンラインによるオリエンテーション後、初めてとなる対面での研修を7月8日・9日に行い、今期の受講生16名(本社所属6名、斑尾東急リゾート所属5名、東急リゾートタウン蓼科所属5名)の皆さまが東急リゾートタウン蓼科(以下、蓼科)に集まりました。
1日目の導入部では、東急リゾーツ&ステイの担当者より、東急不動産ホールディングスグループの環境ビジョンや環境への取り組み、環境経営・環境方針、リゾート事業における環境対策等について説明があり、企業における環境価値に対する気づきをインプット。その後、「SDGsとはなにか」を自分たちの言葉で捉え直すワークショップを皮切りに、教育学部の水谷瑞希准教授による講義がスタートしました。事前学習を踏まえたグループワークに対し、皆さま最初は緊張した面持ちでしたが、徐々に活発な意見が交わされました。講義では、「SDGsを"ジブンゴト化"にしてほしい。それが社会変革を目指す取り組みである」と強調されました。続いて、タウン内の施設見学では、担当者より森林や水を通した様々な取り組みが説明され、各所を見学。途中、道すがら数頭の鹿に遭遇するなど、自然と共生する蓼科の環境を実感する機会となりました。
2日目は、アクティビティ体験からスタート。からまつ池湖畔を散策し、水谷先生から解説をいただきながら植生などを観察して自然を体感した後は、サシェづくりも体験。顧客の目線からも蓼科の森林管理や商品への理解に繋がり、また、受講生同士で教えあうなど和やかな様子でした。
その後、「なぜ今、ネイチャーポジティブなのか」を問いかける、全学教育センターの髙木丈子特任助教による講義が始まりました。昼食の休憩時間にはハーブティー体験を取り入れ、午後は「自社のネイチャーポジティブアクション」としてSWOT分析を用いたグループワークを行いました。高木先生は「"ネイチャーポジティブ"を難しく考えず、もっと身近で行動できそうなことへ気づきを得られるようにしてほしい」と締めくくりました。
この2日間、普段は都市部とリゾート地で所属が異なる皆さまにとって、自然の豊かさに触れたり、滞在により得られる気づきをお互いに教えあったり、新たな視点を得られる時間となったようです。同時に、受講生同士での多様な視点と対話を通じて、SDGsやネイチャーポジティブを複層的に考え、そして普段の業務とどのように関係しているかを理解していくステップとなりました。受講生の皆さまからは、「グループワークを通じて自分の視野を広げることができた」「普段の仕事では関われない人、触れられない視点や体験をインプットすることができ有意義だった」などといったご意見をいただきました。蓼科のフィールドで体感したことを、今後、新たな価値やアイデアに繋げていき、8月末のオンライン学習や9月の対面研修で行うプランづくりへと進んでいきます。
施設視察、フィールドワークにご協力いただきました東急リゾートタウン蓼科の関係者の皆さま、プログラムへのご協力誠にありがとうございました。
■今回の講義
講義1「SDGsの基礎知識」 教育学部 水谷瑞希准教授
講義2「ネイチャーポジティブについて」 全学教育センター 高木丈子特任助教






