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  1. 大学院総合理工学研究科工学専攻電子情報システム工学分野2年生の藤城 佑太さんらが(一社)エレクトロニクス実装学会アカデミックプラザ賞を受賞
教育
2018年6月29日(金)

大学院総合理工学研究科工学専攻電子情報システム工学分野2年生の藤城 佑太さんらが(一社)エレクトロニクス実装学会アカデミックプラザ賞を受賞

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授賞式の様子(右:アカデミックプラザWG委員長・白石 先生,左:藤城さん)

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ポスター展示前の記念撮影(中央:筆頭著者・藤城 さん,右:共著者・久保 氏,左:共著者・曽根原准教授)

 大学院総合理工学研究科 工学専攻 電子情報システム工学分野2年生の藤城 佑太さんらが、2018年6月に開催されたJPCA Show2018/2018マイクロエレクトロニクスショー併催企画「2018アカデミックプラザ(一般社団法人エレクトロニクス実装学会(JIEP)主催)」(東京ビッグサイト)において、2018アカデミックプラザ賞を受賞しました。

 題目「ファラデー効果利用型光プローブ電流センサの開発」の論文に対して、JIEP展示会事業委員会・アカデミックプラザWG(白石委員長(群馬大学))により厳正に審査され、同名の口頭発表をもって、本賞を受賞することとなりました。今回の表彰は、のべ65件、受賞対象34件のうちから4件採択されたうちの一つです。

 研究内容は次の通りです。
 初めに光プローブ電流センサの概説です。磁気光学効果であるファラデー効果を有する磁性膜に対して、直線偏光を入射します。磁化が膜面内方向を向いている場合、透過光は直線偏光のままです。一方、外部磁界を印加して、磁化を膜厚方向に向けていくと、透過光が楕円偏光になります。この楕円率は磁界に依存し、磁界は電流に比例します。楕円率を検出できれば光で電流を測定できることになります。光をプローブとするため従来の電流センサに比べて電磁ノイズには強いなどの利点があります。共同研究先のシチズンファインデバイス株式会社様のご協力の下、センサヘッドが数mmサイズまで小型化できました。
 今回の発表では、高いファラデー回転角と高い透過性を有するCo-MgF2グラニュラー磁性膜の開発とセンサ感度向上のための磁性微粒子複合材料小型集磁ヨークの電磁界解析結果と試作結果について述べたものです。

 当該研究は、2012~2017年度までJSTスーパークラスタープログラム(京都コアクラスター)の長野地域サテライトクラスターの一テーマとしてご協力を頂き、開発を進め、現在は、航空機用雷電流測定にも展開が期待されることから長野県平成30年度航空機システム研究開発費補助金のご支援などを頂き研究を加速しています。

 また、センサ出力後の信号処理回路については、高木 憲太郎さん(宮地研究室)が「LSIとシステムのワークショップ 優秀ポスター賞」を受賞されるなど多分野から本センサシステムが期待されています。

 受賞者は、著者順敬称略で、藤城 佑太1,塩田 健太1,岩見 晃希1,山崎 健太1,宮本 光教2,1,久保 利哉2,曽根原 誠1,佐藤 敏郎1(1信州大学,2シチズンファインデバイス)です。

 授賞式は、6月6日にJPCA Show2018/2018マイクロエレクトロニクスショー内アカデミックプラザブースおよびレセプションパーティ授賞式において執り行なわれました。