副学長（医療人材養成担当）

令和5年4月1日付で、副学長（医療人材養成、保健管理担当）を拝命いたしました。
信州大学は長野県内唯一の医学部を有する総合大学です。医療人の育成及び学内教職員の保健管理について、学内外の皆様のご協力とご支援をいただきながら、本学が社会から求められている使命を常に考え、全力で職務に取り組んでまいる所存です。

医療人は、単に医学・保健学に関する知識や技能を持っているだけでなく、思いやりやコミュニケーション能力が求められます。そのため医学部では、これまで「高い倫理観と豊かな人間性を有し、かつ科学的根拠に基づく適切な判断能力と問題解決能力を有する医療人の育成」を目標の一つに掲げてまいりました。これからもこの目標を達成するため、全力を尽くす所存です。また、新型コロナウイルス感染症など感染症について、パンデミック時に必ず必要となる臨床技法修得のため、シミュレーション教育の深化や感染症に関する教育の充実を図り、社会に貢献してまいります。

一方、学生と教職員が健康に活躍できるヘルシーキャンパスの実現を、総合健康安全センターとともに、進めてまいります。新型コロナウイルス感染症の収束はまだ見えませんが、感染症登録システムを活用して本学の感染症の発症状況を把握し、的確なタイミングで的確な措置を迅速かつ臨機応変に展開いたします。また、保健学科を中心にこれまで取り組んできた行政機関との連携、健康講座等の実施により、地域の健康寿命の実現に向け、持続可能な健康管理の確立、先進的な地域保健を自治体や関係団体等とともに共創します。

医療人材の育成、地域保健の共創のいずれも，学生に長野県の医療を支えようという想いを育み、医学部生が母校に魅力や誇りを感じ、自分たちの活躍の場に相応しいと感じられるようにすることが根底に必要と考えます。そのため安心、安全に学生生活を送ることができるキャンパスづくりを微力ながら行ってまいりたいと存じます。

そのために様々な意見に耳を傾け、学内外の皆様のご協力とご支援をいただきながら、本学の発展の為に全力を尽くす所存です。ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

令和5年4月 奥山 隆平