副学長（附属病院担当）

令和5年4月1日付で副学長（附属病院担当）を拝命いたしました。信州大学医学部附属病院（信大病院）は、「本院は診療・教育・研究を遂行する大学病院としての使命を有し、また患者さんの人権を尊重した先進的医療を行うとともに、次代を担う国際的な医療人を育成する」を理念に掲げる特定機能病院です。高度医療、先進医療の実践は本院の使命であり、長野県最後の砦として最良の医療を提供して参ります。また、地域住民、医療関係者はもちろんですが、信州大学職員の皆様からも真に親しまれ、信頼される病院を目指して不断の努力を重ねたいと思います。

光熱費や設備費の高騰など、新型コロナウイルス感染症収束後の病院経営は一層厳しさを増すことが予想されます。さらに、信大病院は東西病棟改修事業（令和7年3月完了予定）の真っただ中にあり、病床数の減少をいかにカバーするかが当面の課題です。私は、patient flow management（PFM）の充実、ベッドコントロールの改革、病病・病診連携、病院支援事業など重要な施策を強力に推し進め、経営基盤の強化を図ります。また、その先の未来も見据え、機能強化や分院構想などにも知恵を絞って参ります。

組織の根幹を成すのは「人」です。信大病院は県内最大の医育機関として、学生、研修医、メディカルスタッフの教育に心血を注ぎ、長野県の将来を担う有能な医療人を育成する所存です。さらに、将来の信大病院を担う優秀な人材の確保に取り組み、その定着率を高め、活力ある病院づくりを行いたいと思います。

皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます。

令和5年4月 花岡 正幸