治験の申込方法と流れ一般の方へ

治験の申し込み方法

主治医から治験の紹介をされた場合

医師とCRCから説明をいたします。周りの方に相談してゆっくり考えてからお返事されても構いません。

当院で現在募集中の治験へ参加を希望される場合

ご参加いただけるかどうかを含めてご相談に応じます。当該科へ通院中の方は担当医師に、それ以外の方は臨床研究支援センターへお問い合わせください。
お問い合わせはこちら

治験の流れ

  • 説明と同意

    治験の目的や実施方法などが記載された文書を元に、医師と治験コーディ
    ネーターが分かりやすく説明します。周りの方に相談してゆっくり考えて
    からお返事されても構いません。参加に同意していただけたら治験開始で
    す。いつでも治験をやめることができます。診察の回数が少し増えること
    もあります。

  • 薬候補の服用

    治験の薬をお渡しします。飲み方の説明もします。お家で書いていただく
    日記にご協力いただくこともあります。治験に必要なお薬の代金は製薬会
    社が負担します。

  • 検査

    薬が効いているかを調べるためと同時に、患者さんの安全を確かめます。いつもより検査が多くなり、検査結果が貴重な情報となります。プライバシーは守られます。治験に必要な検査の代金は製薬会社が負担します。

  • 診察

    医師が患者さんの体調に変化はないか、効果が出ているかなどを確認します。副作用が出た場合は適切な治療をしたり、治験を中止したりします。

※治験に参加すると、このように普通の診察よりも患者さんへの負担が増えます。増えた負担に対して負担軽減費などをお渡しすることがあります。

治験に参加するメリット・デメリット

治験へ参加するかどうかを判断する際には、参加することのメリットとデメリットをよく考えていただきたいと思います。分からないことがあれば、どんなことでも遠慮なく主治医や担当CRCに質問してください。

メリット

  • 新しい薬や治療法を試すことができます。特に今、受けられている治療では充分な効果がない場合や、海外では承認されているが、日本では承認されていない薬の場合には参加の意義が大きいと考えられます。
  • 薬の有効性や副作用を確認するために通常の診療より細やかな診察や詳しい検査が行われます。
  • 治験によっては検査代や薬代などの一部を治験依頼者(製薬企業など)が負担しますので、治療費の負担が軽減されることがあります。
  • 新しい薬を世に送り出すために創薬ボランテイアとして社会的貢献ができます。

デメリット

  • 決まった日程で通院、診察、検査を受けていただく必要があり、また慎重に診察するためにいつもより来院する回数や検査の頻度が多くなることがあります。
  • 服用方法や生活の仕方など、患者さんご自身にも守っていただくことがあります。また日誌などをつけていただく場合があります。
  • 通常の治療においても副作用が起こる場合がありますが、ヒトでの治療使用経験が少ない治療薬ではまれにこれまでに知られていなかったような副作用が出る可能性があります。
  • 治験によっては治験薬の効果を評価する目的で色や形は治験薬と同じですが、薬の成分を含まないプラセボと呼ばれる薬を服用していただく場合があります。