
長野県内各地に点在する8つの4年制大学-信州大学、長野県看護大学、佐久大学、諏訪東京理科大学、清泉女学院大学、長野大学、松本歯科大学、松本大学が加盟する高等教育コンソーシアム信州は、各大学の特色・個性を活かしながら相互に連携し、「大学間遠隔講義システム」を利用して授業やセミナーをネットワーク配信するほか、就職支援や学生間交流など、長野県の高等教育に資する取り組みを行っています。
「大学間遠隔講義システム」を利用した遠隔授業では、他大学へ通学する必要はなく、他大学で開講される授業を信州大学にいながら受講することができ、それが信州大学の単位として認定されます。「大学間遠隔講義システム」は、いわゆるテレビ会議システムを活用しており、各大学には講師の映像・音声とコンピュータの画像が高画質・高音質で配信されます。遠隔授業はリアルタイムで行われるため、講師のいない遠隔会場からもマイクを通した質疑応答が随時行えます。
平成24年度長野県看護大学の「国際看護学」の授業では、JICAバヌアツ支所と接続し、現地で活動している方からの講義も行われました。学生からは「将来、途上国で働くにあたって、今準備をしておいたほうがいいことは何ですか?」などの質問があり現場で働いている方の生の声を聞くことができました。
遠隔授業では、eChes(イー・チェス)と呼ばれるインターネット上での学習管理システムを用いて資料の配布や課題提出などを行っています。これにより、学生は課題を直接講師に手渡したり、遠隔地にいる講師に郵送したりする必要がなくなります。
![]() 遠隔授業「新聞と私たちの社会」 |
![]() 遠隔授業「国際看護学」JICAバヌアツ支所との接続 |
高等教育コンソーシアム信州では、単位互換・遠隔授業のほかに、各大学の特色ある教育研究資源を共有すべくさまざまな取り組みを行っています。
学生がより積極的に授業に参加できるよう、グループ学習で教員をサポートし、学生の推進役を務める「学生ピア・メンター」を育成するキャンプを毎年1泊2日の日程で開催しています。ここではさまざまなグループワークや講演、ディスカッションを行い、その中でファシリテーションやコミュニケーションの必要性や知識を身につけ、実践していきます。平成24年度は、長野県における産学官連携による企画「みらい塾24」に参加している県内高校生と交流するワークショップを行いました。
<ピア・メンター育成キャンプ参加者の感想>
平成24年度ピア・メンター育成キャンプの様子
高等教育コンソーシアム信州加盟大学の学生同士が、遠隔講義システムを利用し交流活動を行っています。平成24年度は、交流会に参加している大学祭実行委員の学生から、7大学合同(大学祭が4月に終了していた松本歯科大学を除く)で何か企画をできないかとのアイデアが出され、長野県北部地震(平成23年3月12日発生)の被災地である栄村の復興を支援する目的で、「AID to SAKAE~信州の絆を見せよう~」というスローガンのもと、各大学の大学祭において募金活動を行いました。
![]() 遠隔講義システムを利用した学生の交流の様子 |
![]() 平成24年12月21日募金を渡すため栄村を訪問 |
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