
教育学部には子ども達と触れ合う、さまざまな実践的な活動がある。中でも「YOU遊世間(ゆうゆうワールド)は学生の自主運営、自主参加でありながら、組織化された大きな取組み。学生たちは地域と連携しながら、地域の中で子どもを育てるプログラムを企画・運営している。(主宰:土井進教授、活動学生は約 100名)
YOU遊世間の活動拠点は、“プラザ”と呼んでいる。「青木村えがおクラブ」、「信州大岡ふるさとランド」、「麻績村de遊ぼう」、「信州すざか農業小学 校」、「信大茂菅ふるさと農場」、「湯谷小子どもランド」と、現在6つのプラザが活動。それぞれ、プラザ長を中心に、野菜作り、川遊び、キャンプ、山登 り、通学合宿、お楽しみ会、あるいは各地域の祭りへの参加など、子ども達が楽しめる、あるいは貴重な体験ができる企画に取り組んでいる。また「YOU遊 フェスティバル」という教育学部のキャンパスに子ども達を招いて、全プラザが協力して一緒に遊ぶなど、学生たちは積極的な活動を展開している。今年オープ ンしたプラザ、「信州大岡ふるさとランド」(長野市)を紹介する。
「信州大岡ふるさとランド」は、1年以上の準備期間を経て、地域との交流を深め2009年度にプラザが立ち上がった。プラザ長の宮尾亘さん(教育学 部3年)を中心に学生スタッフたちは、子ども達と一緒に大根を作ったり、通学合宿を実施したりと、初めての大岡での企画に「挑戦」し続けた1年となった。
**大根の収穫と出荷の報告ブログより……大根をサイズ別に分けて箱詰めの作業、そして最後に思いを込めた手紙を箱に入れていざ出 荷!!(略)……アクシデント発生!なんと大学生の収穫した大根が多すぎて、とても2人じゃ出荷の準備が終わらない!これじゃあ出荷が間に合わな い……。(略)…しかし、子ども達が大学生の作業している保健室にみんなで押し寄せてきて手伝ってくれ20分で作業が終わり、無事子ども達の大根と一緒に 大根を送ることができた。本当に手伝ってくれたみんなには感謝の気持ちでいっぱいです。
**通学合宿の報告ブログより……台風で急遽1日休校になって大学生が焦っていたときも、一発芸大会をやりたいと子どもたちから言い出 し行った。すると、これが大成功!男の子たちは、全員がエントリーして前で演技してくれた。(前日までのお風呂での1発芸大会がきいたのかな?)とにか く、普段の子ども達が見られた場面であった。
今回の合宿、ぼくが特に意識したのは一緒に合宿を作り上げている仲間、家族として合宿に参加している、そんな感覚を子どもたちに感じて もらえるような合宿にしたいと思っていた。だから、今回このような行動が子どもたちの方から見られたことは本当にうれしかった。
(以上、宮尾亘さんのレポート)
土井進教授がYOU遊世間の前身である「YOU遊サタデー」を始めたのは1994年。教育実習を終えてきた学生たちの「もっと子どもたちと触れ合いたかっ た!」という切実な声がきっかけとなり、学校が休みとなった土曜日に子ども達をキャンパスに招き、学生達と子ども達が触れ合いながら遊ぶ場を設けた。しか し、イベントでは子ども達はお客さんになり、その場限りで終わってしまう…「継続的に物事をやり遂げることが必要」と、キャンパスから地域へその拠点を移 し、学生が地域とつながる中で、自主企画運営するプラザができた。
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