韓国・水資源公社および忠南大学校と包括連携協定を締結
本協定は、2025年12月に信州大学の中村宗一郎学長、米倉真一副学長、金翼水副学長ら本学代表団が、大学間協定校であるCNUを訪問し、協力分野の拡大に向けた意見交換を行ったことを契機としています。その際、本学が重点的に推進するアクア・リジェネレーション(ARG)分野の研究に対して強い関心が寄せられ、CNUと協力関係にある韓国水資源公社(K-water)を含めた三者による連携が提案されました。今回の協定締結は、その具体化に向けた第一歩となるものです。
協定調印式は、CNUおよびK-waterの所在地である大田市 (Daejeon City) において開催されました。中村学長は挨拶の言葉で「水は、単なる天然資源ではありません。それは、水の惑星・地球において、人類の生命を支える基盤であり、環境と社会、そして未来世代を結びつける、最も本質的な要素です。気候変動の進行、水災害の頻発、自然システムへの負荷の増大など、水をめぐる課題が深刻化する現代において、これらに向き合う責任は、もはや一国や一機関にとどまるものではありません。 それは、地球規模の使命となっています。」と述べました。続いて、本協定における協力分野に深く係わる研究者として、信州大学より遠藤守信特別栄誉教授を招き、「世界の水資源時代に向けた水処理膜の革新を推進」と題して記念講演が行われました。その後、三者による国際共同フォーラムが開催され、パネルディスカッションには金翼水副学長が参加し、水に関する三者共同研究センターの設立が提案され、承認されました。
K-waterは韓国内にとどまらず、世界各国において水再生プロジェクトや水害対策事業に携わっている政府機関です。本協定の締結により、文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」を契機として強化してきた本学のARG分野の研究をさらに発展させ、国際的な水再生への取り組みの推進や、水の利用・制御に関する課題解決への貢献が期待されます。
【協定の概要】
有効期間: 2026年1月13日から3年間
連携協力事項:
- 次世代の水供給および水循環に関する分野
- 水関連のエネルギーおよび環境に関する分野
- 防災・減災並びに国土強靱化に関する分野
- 研究成果の社会実装および国際的な展開
【参考】
J-PEAKS:
信州大学は、2023年度に文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択され、アクア・リジェネレーション(ARG)分野の研究を重点的に推進しています。
忠南大学校(Chungnam National University:CNU):
大田広域市に位置する国立総合大学で、17学部および大学院に約22,000人の学生が在籍する韓国のフラッグシップ大学。広大なキャンパスには、運動施設や図書館などの教育・研究環境が整備され、地域に広く開放されています。本学とは、2014年に繊維学部との学部間協定を大学間協定へと発展させて以来、繊維科学分野での共同研究をはじめ、複数の学部による学生交流を継続してきました。