信州大学/国立韓国海洋大学校連携分室の開所式等を実施
2025年9月23日、信州大学と国立韓国海洋大学校は「信州大学/国立韓国海洋大学校連携分室」の開所式を国立韓国海洋大学校アーチキャンパスのSanhak Hub Hall 10階にて行いました。
信州大学アクア・リジェネレーション機構(ARG)と同大学は2024年6月より協定を結び共同研究を進めてきました。2024年12月25日には信州大学と国立韓国海洋大学校との大学間学術交流協定を締結し、今回「信州大学/国立韓国海洋大学校連携分室」を韓国海洋大学校アーチキャンパス内に設置することとなりました。
同室の設置により、両大学間での教育研究活動の交流の促進が期待されます。研究分野では海洋・エネルギー関連分野の先端的研究の推進及び水に関わる地球再生(アクア・リジェネレーション)の実現に必要な科学技術の創造を目指していきます。
開所式の日には同Sanhak Hub Hallにおいて、「International Symposium on Advanced Water and Environmental Materials」を信州大学と国立韓国海洋大学校、さらにはARGとのMoU協定校である釜山大学校と慶尚国立大学を合わせた4機関で共同開催しました。本シンポジウムでは、材料科学に関する最先端技術と、それらが世界の水と環境の課題解決において果たす役割の重要性について、各機関から研究発表がなされ、活発な意見交流が行われました。今後のさらなる連携強化に向けた貴重な場となりました。
協定締結の経緯
2023年12月、信州大学を代表機関として申請した、文部科学省『地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)』が採択されました。同事業では水の惑星地球の再生を目指すアクア・リジェネレーション分野の研究力を核に、一歩先のソリューションを共創する大学をビジョンとし、その実現を担う信州大学アクア・リジェネレーション機構を2024年3月に設置しました。同機構では、水循環・造水、グリーン水素の世界トップレベル研究を集約し、研究開発や世界各地の水関連課題の解決を目指した実証、地域課題解決を目指した実証タウンの構築に着手しています。
国立韓国海洋大学校は、海事・海洋を専門とする世界的な大学として発展し、海事産業の発展をリードしてきました。また、強みである海事・海洋の専門性を中心に、多様な分野との融合を積極的に進め、教育・研究領域を拡大してきました。現在は、気候変動問題にも、グリーンエネルギーを用いた船舶開発につながる基礎・応用研究を通して取り組んでいます。さらに、海洋環境保全に関する研究も活発であり、浄水設備の研究開発等を通して、持続可能な未来社会の実現に貢献しています。
両者のさらなる連携により、水分野に関する幅広い先鋭的研究を高度に融合するとともに、世界の水及び関連分野への発信力を強化できるため、協定を締結しました。
協定の概要
有効期間: 2024年12月25日 ~ 2029年12月24日
連携協力事項: 学術交流と研究者の交流を含む研究交流