インドネシア・ブラビジャヤ大学にサテライトオフィスを設置
2024年7月29日、大学間学術交流協定校のインドネシア・ブラビジャヤ大学(University of Brawijaya)において、信州大学サテライトオフィスの開所式が行われました。
同学とは2018年に繊維学部、2019年には農学部が学部間協定を締結し、学生の相互派遣や研究室交流、オンライン国際共修授業の実施、同学主催の国際シンポジウムへの参加など、活発な教育・研究交流を積み重ね、2024年1月に大学間レベルに協定を格上げ、この度のサテライトオフィス設置に至りました。
開所式では、ブラビジャヤ大学からは、Widodo学長をはじめ、Imam Santoso教学担当副学長、Andi Kurniawan国際担当副学長等、関係教職員が参加し、信州大学からは、米倉真一副学長(国際企画・戦略担当)、手嶋勝弥アクア・リジェネレーション(ARG)機構長、神勝紀特任教授、永田浩一准教授、浜野充准教授(以上3名グローバル化推進センター)が参加し、中村宗一郎学長によるビデオメッセージが送られました。
中村学長や手嶋ARG機構長からは、2023年度「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業 (J-PEAKS)」の採択を受け「アクア・リジェネレーション分野」を中核とした研究力強化に向けて本学が取り組んでいる、生活用水や産業用水を最先端の浄水技術により再生する研究プロジェクトや、クリーンエネルギーにより水から水素ガスを生成する研究プロジェクトが紹介され、Widodo学長は共同研究の推進に大きな期待を示されました。
また、信州大学国際化推進海外協力教員(コラボラティブ・プロフェッサー)として、2001年に本学大学院農学研究科で修士号、2004年に岐阜大学大学院連合農学研究科で博士号を取得された、Eko Widodoブラビジャヤ大学畜産学部副学部長が任命されました。これまでにも、両大学の研究・教育交流の推進役としてご尽力をいただいており、今後益々のご活躍が期待されます。
今後の研究・教育交流推進についての協議も行われ、新たに本学工学部水環境・土木工学科が同学とインドネシアでのフィールド実証研究を目指すこと、さらに、本学農学部と同学畜産学部の修士課程でのダブルディグリープログラムを設置することが合意されました。また、同学人文学部日本語学科・日本文学科や英語学科との協議では、オンライン国際共修の実施、学生の相互派遣の推進を目指すこととなりました。
本サテライトオフィスの設置を機に交流分野が拡大し、共同研究および論文投稿、研究資金の共同申請など、今後の協力のさらなる発展が期待されます。