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  1. 第3回日本オープンイノベーション大賞「厚生労働大臣賞」を受賞
研究
2021年3月9日(火)

第3回日本オープンイノベーション大賞「厚生労働大臣賞」を受賞

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第3回日本オープンイノベーション大賞トロフィー

信州大学医学部附属病院と国際航業株式会社との共同研究により開発した「救急搬送時の遠隔作業支援」システムが、第3回日本オープンイノベーション大賞「厚生労働大臣賞」を受賞しました。同賞は、オープンイノベーションの取組の中で、先導性や独創性の高い模範的なものを表彰しているものです。

本開発は本学学術研究・産学官連携推進機構の医工連携コーディネーターが医療現場ニーズと企業の技術シーズをマッチングし、スマートグラスメーカーや地域の広域消防局との協働体制の確立、研究推進等を行い、医工連携を総合的に支援する事により実現しました。

今回受賞した救急搬送時の遠隔作業支援システムは、従来音声通信のみで行っていたメディカルコントロール(救急救命士等が医療行為を実施する場合に医師が指示又は指導・助言してそれらの医療行為の質を高めること)を、スマートグラスを用いることにより音声通信に加え搬送中の患者や生体モニタの映像を救急隊から医療機関に送信し、医療機関から救急隊へは画像や電子黒板形式で指示を行う、双方向の画像通信を可能にする遠隔支援システムです。これにより救急救命士が行う特定行為に対して、医師からより的確な指示、助言を与えることができるようになります。そして、救急隊から病院に引き継がれる伝票情報に加えて動画での情報記録を地域のメディカルコントロールに活かすことによって、救急患者の病院での早期治療開始による救命率向上と地域医療資源の有効活用に寄与できます。

また、本システムは新型コロナウイルスの感染症対策等で注目されている遠隔診断、遠隔医療にも応用可能な技術として期待されています。
現在は松本広域消防局との連携により松本市内の消防署で実証実験を進めており、今後は、長野県を含め多くの県で採用されている医療機関と救急隊との情報共有を支援する救急医療情報システムへの実装を目指していきます。

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濱田学長による挨拶

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川真田医学部附属病院長による挨拶

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櫻井医工連携コーディネーターによる産学連携体制の説明

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国際航業株式会社 島 麻子 氏によるシステムの説明

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今村高度救命救急センター長による挨拶