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トピックス

  1. 発汗量の変化をスマートフォンで知らせるシステムを開発(熱中症予防への応用も検討)
研究
2020年8月6日(木)

発汗量の変化をスマートフォンで知らせるシステムを開発(熱中症予防への応用も検討)

 信州大学認定ベンチャー企業のスキノス(長野県上田市)は、信州大学医学部メディカル・ヘルスイノベーション講座の大橋特任教授との共同開発により製造した発汗計を使い、汗の量の変化で血液の濃縮度を見積り、スマートフォンで知らせるシステムを開発しました。
 
 発汗量の測定に使う発汗計はカプセルと呼ばれるセンサー部分を首や胸に貼り、単位面積当たりの発汗量を測る装置です。
 20代~30代前半の健康な人に運動をしてもらい、発汗量を連続して測ったところ、運動開始後10~15分で発汗量の増加が鈍くなるという共通のパターンが見られました。
 発汗量の増加が鈍くなった後の変化はいずれも、汗をかいたことによって血液が濃くなったことを示しており、運動する前に水分を取ると、発汗量の増加が鈍くなるまでの時間は長くなりました。
 本システムは、発汗量の増加が鈍くなるポイントを捉え、スマートフォンで警報を出すことにより、熱中症を予防できる可能性が考えられます。
 この発汗計は2020年7月20日から価格約30万円で研究用にのみ販売しています。

(熱中症とは)
熱中症は、体温が上がり体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温調節機能が働かなくなり、体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛などのさまざまな症状を起こす病気のことです。特に、高齢者は温度に対する感覚が弱くなるため、乳幼児は体温調節機能が未発達のため、熱中症になりやすく、周囲の人の注意が必要となります。

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