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教職員の方

  1. 令和2年 年頭のご挨拶
教職員の方
2020年1月6日(月)

令和2年 年頭のご挨拶

令和2年 年頭のご挨拶

学長 濱田州博

 謹んで新年のお慶びを申し上げます。
 令和2年(2020年、庚子(かのえ・ね))が教職員、学生の皆様をはじめ関係する皆様にとって良い年でありますようまずはご祈念申し上げます。信州大学創立70周年・旧制松本高等学校100周年記念事業に対しましては、多大なるご支援を賜りまして誠にありがとうございました。本年もよろしくお願い申し上げます。
 さて、昨年2019年を振り返って、皆さんは何が心に残っていますでしょうか。4月30日に平成の天皇陛下が退位され、5月1日に皇太子徳仁親王殿下が第126代天皇に即位されたことは、それに伴う「即位礼正殿の儀」や「祝賀御列の儀」など様々な行事とともに心に残っております。元号も「平成」から「令和」に改まり、昭和生まれの私にとっては、3つめの元号となります。昭和63年6月に信州大学に赴任してきましたので、平成の30年は、自分自身にとりましては、信州大学での30年といえます。スポーツでは、ラグビー日本代表がラグビー・ワールドカップ日本大会において予選リーグ4戦全勝で初の8強入りを果たす快挙が強く印象に残っております。スローガンに「ONE TEAM(ワンチーム)」を掲げ、一丸となって戦う姿には熱狂させられました。このスローガンは、「2019ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞に選出されており、多くの人の胸に響く言葉だったと思います。科学の分野では、旭化成名誉フェローの吉野 彰氏が2019年のノーベル化学賞を受賞されたことは、非常に素晴らしいことだと感じております。リチウムイオン電池の開発による受賞ですが、現在我々の身近にあるスマートフォンやノートパソコンなど、多くのモノに使用されている電池の開発ですので、専門でない方でも素晴らしい開発だと感じるのではないでしょうか。
 また、令和元年10月12日に日本に上陸した台風19号は、関東地方、甲信地方、東北地方などに記録的な大雨を降らせ、甚大な被害をもたらしました。長野県内でも千曲川の決壊、越水等により甚大な被害が出ており、その影響が未だに残っております。信州大学の教職員や学生の中にも被災された方がおり、心よりお見舞いを申し上げます。台風の巨大化による災害発生は今後も起こりうると予想され、どのような対策が現実的か考えていく必要があると思います。
 一方、信州大学では、昨年4月に「グローバル教育推進センター」を「グローバル化推進センター」に、「学務部国際交流課」を「国際部」に改組し、グローバル人材の育成、国際学術交流など、グローバル化を目指した取組の強化を進めています。また、地域特有の課題を客観的に分析解析する能力と課題全体を見渡せる俯瞰力や他分野への応用力を備え、他分野のメンバーとも協働して課題解決のための方策を提案できる「地域中核人材」の養成を目指して、人文科学研究科、経済・社会政策科学研究科、教育学研究科を統合再編し、総合人文社会科学研究科を本年4月に設置します。これにあわせて、教職大学院も改組します。これら新たな組織の充実にも努めていきたいと思いますので、皆様のご協力をお願い申し上げます。
 ところで、2020年は干支で言うと庚子(かのえ・ね)です。Webページで「庚」の年の意味を調べると、「植物の生長が止まって新たな形に変化しようとする状態」と記されております。「子」は、十二支の最初で、「種子の中に新しい生命がきざし始める状態」だそうです。ということで、「庚子」の年は、変化が生まれる状態、新たな生命がきざし始める状態なので、「全く新しいことにチャレンジするのに適した年」と言えそうです。
 教職員、学生の皆様をはじめ関係する皆様が、新たなチャレンジを図り、益々ご発展することを期待しております。末筆ながら、皆様方のご活躍ならびにご健勝をお祈り申し上げて、年頭のご挨拶とさせていただきます。