信州大学アクア・リジェネレーション機構と東京理科大学創域理工学部との覚書に基づく「信州大学/東京理科大学連携分室」の開所式を実施
2025年10月2日、信州大学アクア・リジェネレーション機構と東京理科大学創域理工学部は「信州大学/東京理科大学連携分室」の開所式を東京理科大学野田キャンパスにて行いました。
「信州大学/東京理科大学連携分室」は、2025年5月30日に締結した「信州大学/東京理科大学連携分室の設置に関する覚書」に基づき、東京理科大学野田キャンパス22号館(スペースシステム創造研究センター)内に設置されました。
同室の設置により、両大学での多分野の共響に基づく水関連先端的研究の推進及び水に関わる地球再生(アクア・リジェネレーション)の実現に必要な科学技術の創造を目指していきます。
覚書締結の経緯
2023年12月、信州大学を代表機関、東京理科大学を参画機関として申請した、文部科学省の『地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)』が採択されました。同事業では水の惑星地球の再生を目指すアクア・リジェネレーション分野の研究力を核に、一歩先のソリューションを共創する大学をビジョンとし、その実現を担う信州大学アクア・リジェネレーション機構を2024年3月に設置しました。同機構では、水循環・造水、水由来水素エネルギーの世界トップレベル研究を集約し、研究開発や世界各地の水関連課題の解決を目指した実証、地域課題解決を目指した実証タウンの構築に着手しています。
東京理科大学創域理工学部は、「探究×DXによる新たな価値創造」を掲げ、学科や専攻の枠を越えて協働する“創域ステージ”を推進しています。本学部の理念に基づき、宇宙など閉鎖環境で培った水・物質循環技術を活かし、水中有機汚染物質の分解、大気中窒素の資源化、光触媒による環境浄化や水処理などを対象に、DXを融合した先端研究を展開します。野田キャンパスに多くの研究者が参画する「連携分室」を設け、学際的連携と共創を促進します。教育・研究・社会実装をつなぐ新たな価値創造拠点を構築し、持続可能な未来社会に貢献します。
両者のさらなる連携により、水分野に関する幅広い先鋭的研究を高度に融合するとともに、世界の水及び関連分野への発信力を強化できるため、覚書を締結しました。
覚書の概要
有効期間: 2025年5月30日 ~ 2029年3月31日
本覚書では、双方における水分野に関する幅広い先鋭的研究の推進及び地球再生の実現に必要な科学技術を創造することを目的としています。
連携協力事項は以下のとおりです。
(1) 研究者・学生・サポートスタッフの交流に関する事項
(2) 共同研究の実施に関する事項
(3) 研究設備の相互利用に関する事項
(4) その他、本覚書の目的を達成するために必要な事項
なお、本覚書は両者が合意した場合に延長することができます。