「JR東日本寄附講座 大学横断特別講義」を開催
2024年8月21日(水)弘前大学にてJR東日本寄附講座 大学横断特別講義が行われました。本授業は東日本旅客鉄道株式会社、弘前大学のご協力のもと、弘前大学で開講されている「観光基礎論」の1コマを、東北大学、信州大学の連携により大学横断で実施、一般の方にもご参加いただけるよう公開されました。
信州大学は東日本旅客鉄道株式会社長野支社との連携事業として、観光人材の育成のため「価値創造実践ゼミ」(授業担当:林靖人教授)を開講しております。この取り組みは5年目を迎え、他地域の大学の寄附講座との連携へと広がりを見せています。
第1部では、3大学からのイントロダクションとして、大学や地域による観光に関する取り組み紹介がありました。本学からは、昨年の「価値創造実践ゼミ」受講生が、ゼミで取り組んだJRのリソースを使って新たな価値を生み出す提案をプレゼンしました。
第2部は「これからの『観光のトレンド』とその実現に必要なこと(もの)~ポストコロナの東北・信州の観光~」をテーマに各大学で寄附講座の指導担当されている講師によるパネルディスカッションが行われました。
森樹男教授(弘前大学)、吉田浩教授(東北大学)、西谷雷佐氏(株式会社インアウトバウンド東北)、本学からは林靖人教授が登壇し、先生方が注目しているトレンドや、観光で地域を元気にするために必要な要素などをキーワードにディスカッションされました。経済学、心理学、観光など異なる専門分野の講師陣によるディスカッションはそれぞれ観光やトレンドの見方も違い、大変楽しく有意義なものとなりました。
今回は3大学の学生だけでなく、旅行、交通業界関係者を中心に一般の方にもオンラインで講義を視聴していただき、大学や学生の取り組みを広く知っていただく機会となりました。事後アンケートでも大学と企業が連携する意義をあらためて感じた、またこのようなスタイルの学びの場に参加したい、など感想が寄せられました。
このあと各大学とも、後期のJR東日本寄附講座を開講します。学生という目線で観光を分析し、それぞれの地域の魅力を創出し、地域に還元できるような観光人材の育成を続けてまいります。