2024年3月4日(月)
鈴木崚成さんが第17回日本フラックス成長研究発表会で優秀発表賞を受賞
工学部物質化学科4年の鈴木崚成さん(手嶋・林・山田研究室)が、2023年12月7-8日に物質・材料研究機構(茨城県つくば市)で開催された第17回日本フラックス成長研究発表会で、優秀発表賞を受賞しました。
本学会は、フラックス法による結晶成長・評価からデバイス化を中心とする結晶科学を扱う国内会議であり、今年度は計38件の口頭・ポスター発表の中から5名が受賞しました。
鈴木崚成さんの受賞題目は「フラックス育成したBaTaO2N結晶の水分解性能向上に向けた有効表面処理プロセスのデータ駆動的探索」です。
手嶋・林・山田研究室では、フラックス法と機械学習を組み合わせ、高性能結晶材料開発に取り組んでいます。その一例として、水分解水素活性の向上を目指した光触媒結晶の表面デザインが挙げられます。光触媒による水分解反応は、結晶に担持した助触媒表面で活性化することが知られています。しかし、理想的な表面状態は未だ不明であり、活性が低いという課題があります。本研究では、活性向上を目指した表面処理プロセスに着目しました。BaTaO2N結晶を対象として、実験データを用いた機械学習探索により、高活性な結晶表面デザインに有効な処理プロセスを見いだしました。本成果は、更なる光触媒活性向上の指針として役立つと期待されます。