メインコンテンツへ移動

メニュー
閉じる
閉じる

トピックス

  1. 原田隆希さんが2023年度表面技術協会・関東支部主催の第102回若手講演会で学術奨励講演賞を受賞
研究
2024年1月17日(水)

原田隆希さんが2023年度表面技術協会・関東支部主催の第102回若手講演会で学術奨励講演賞を受賞

060116_jusyo_teshima2.jpg

 総合理工学系研究科工学専攻物質化学分野2年の原田隆希さん(手嶋・林・山田研究室)が、2023年9月19~21日に琉球大学千原キャンパスで開催された2023年度表面技術協会・関東支部主催の第102回若手講演会で、学術奨励講演賞を受賞しました。
 本講演会は、表面処理や材料創製に関する技術を広く扱う国内会議であり、今年度は計35件の口頭・ポスター発表の中から7名が受賞しました。

 原田隆希さんの受賞題目は「ベイズ最適化によるフッ化物イオン吸着層状複水酸化物結晶の合成」です。
 タンザニアやケニアなどの東アフリカ地域では、フッ素による地下水汚染が深刻化しています。今回、機械学習の手法の一つであるベイズ最適化を用いて実験プロセス・材料パラメータを最適化し、フッ化物イオンを効率よくイオン交換する層状複水酸化物を探索しました。
 実験空間を広げて探索することが可能となり、合成例のほとんどないNi-Fe-Ga系LDHを提案し、フッ化物イオンに対して高いイオン交換性能を示すことを明らかにしました。本手法は、フッ化物イオンだけでなく、他の陰イオン交換体の高効率な探索につながる成果といえます。