ドイツ・フラウンホーファー研究所FITとのGRANITE国際交流会
2021年5月25日、GRANITE (German Research Ambassadors Network for Industrial Technology Endeavors)の主要メンバーである信州大学は、ベルリン日独センター(JDZB)が主催したGRANITEネットワーキングイベント「Boosting Transcontinental SME Collaboration between Germany and Japan(ドイツと日本の中小企業の連携促進)」に参加しました。このバーチャルイベントには、日本とドイツから50名以上の参加者が集まりました。
信州大学からは、田中清副学長、津田大介教授、シュッツェ・アマンダ助教(グローバル化推進センター)がプロジェクトのコアメンバーとして参加しました。
GRANITEは、ドイツと日本の中小企業(SMEs)とデジタルトランスフォーメーション(ITによる生活の変革)の専門家をつなぐネットワークを構築し、企業、研究機関、地方自治体、政府間の積極的な対話を進めることにより、国際的な連携の推進を目的としています。
今回のイベントでは、以下の三つのネットワークが紹介されました。
- ドイツ連邦教育科学・研究技術省が研究マーケティングキャンペーン「The Future of Work」において支援するGRANITE(German Research Ambassadors Network for Industrial Technology Endeavors)
- 信州大学と「信州ITバレー構想」
- Competence-Center SMEs 4.0: eStandards
田中副学長は、信州大学を紹介し、大学、地方自治体、産業界のグローバルなネットワークを促進するコラボレーション・ハブとしての役割を説明しました。また、「信州ITバレー構想」に焦点を当て、日独の中小企業が知識や経験を共有するためにネットワークを構築し、デジタルトランスフォーメーションを次の段階に進めるために協力していく目的と活動事例を紹介しました。参加者は、この構想を推進するために、長野県が提供しているサポートや、現在進行中の関連プロジェクトについても学びました。
プレゼンテーションの後、参加者はZoomのブレイクアウトルーム機能を活用したセッションで専門家に直接質問をすることができました。
今回のイベントは、信州大学と長野県の活動をアピールするとともに、ドイツと日本のパートナーとのネットワークを強化する良い機会となりました。
信州大学・GRANITEの連携-これまでと今後の展望
信州大学は、2019年10月に工学部でGRANITEイベントを開催し、2020年1月にフラウンホーファーFITと協定を締結しました。
今後も共同イベントを通じてドイツとの連携を拡大し、今年はフラウンホーファーFITで信州大学サテライトオフィスの設置も予定されています。