2020年11月10日（火）
工学部物質化学科の是津信行教授、先鋭材料研究所の手嶋勝弥教授らの論文が英国王立化学会の Journal of Materials Chemistry A 誌（インパクトファクター：11.30 (2019)）の HOT Papers に選出されました。
本論文では、リチウムイオン電池の放電速度に及ぼす、正極活物質粒子表面への固体電解質超薄膜被覆効果をまとめた論文です。固体電解質被覆により電極表面のリチウムイオン濃度を局所的に濃化するで、電極と電解液界面でのイオン交換反応速度が大幅に向上することを明らかにしました。添付の図には、論文の主旨である界面でのイオン交換反応機構のイメージが描かれています。なお、本研究は科学研究費補助金とNEDO先導研究プログラム事業などのサポートを受けています。
論文情報
Effects of a solid electrolyte coating on the discharge kinetics of a
LiCoO2 electrode: mechanism and potential applications
＊LiCoO2 の"2"は下付きです。
Youn Charles-Blin, Kazune Nemoto, Nobuyuki Zettsu and Katsuya Teshima.
J. Mater. Chem. A, 2020,8, 20979-20986.
DOI: 10.1039/D0TA05656A
https://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2020/ta/d0ta05656a#!divAbstract
研究者情報（SOAR研究者総覧）
是津信行：http://soar-rd.shinshu-u.ac.jp/profile/ja.yFchHFca.html
手嶋勝弥：http://soar-rd.shinshu-u.ac.jp/profile/ja.gpcFbpkh.html
