メインコンテンツへ移動

メニュー
閉じる
閉じる

トピックス

  1. 大学院総合理工学研究科工学専攻電子情報システム工学分野2年(水野・佐藤研究室)の遠藤俊さんが日本磁気学会論文奨励賞を受賞
教育
研究
2019年11月27日(水)

大学院総合理工学研究科工学専攻電子情報システム工学分野2年(水野・佐藤研究室)の遠藤俊さんが日本磁気学会論文奨励賞を受賞

011127_jusyo_mizuno2.jpg

2019年11月18日に,水野・佐藤研究室の遠藤俊さん(大学院 総合理工学研究科 工学専攻 電子情報システム工学分野 2年)が日本磁気学会 論文奨励賞を受賞しました。
本賞は学生の論文投稿を奨励し,目の付け所や独創性・論理展開・将来展望を判断基準として審査が行われます。
本研究は,ワイヤレス電力伝送向けコイルとして今までにない新しいコイルを提案するものです。
電気自動車向けのワイヤレス電力伝送では、燃費向上や走行性能向上の観点から車上側コイルの軽量化が望まれており、かつ安価で製作が容易なコイルが求められています。一般的に電気自動車に用いられているワイヤレス電力伝送コイルは極細の銅線を数千本撚り合わせたリッツ線が用いられておりますが、コイルは重く、製造コストが高いことが課題であり、高効率・軽量・低コストであるコイルが求められています。初期検討として、軽量、低コスト化の観点から、製造が容易でかつ安価、軽量なアルミニウム板を用いたコイルを提案しましたが、アルミニウム板だと磁束が鎖交することで渦電流が生じ、大きな損失が発生します。そこで、アルミニウム板を透磁率の高い磁性体でコーティングし、コイルに鎖交する磁束を低減することで損失を抑え、伝送効率を向上させる磁性塗布アルミニウム板コイルを提案しました。 
 
受賞対象となった研究は以下の通りです。 
「Improving Transmission Efficiency with Magnetic Coating Technology for Lightweight Wireless Power Transfer Coil Using Aluminum Plate」
S. Endo, M. Sato, Y. Bu, and T. Mizuno
Department of Engineering, Shinshu University, 4-17-1 Wakasato, Nagano, Nagano, Japan