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お知らせ

  1. 信州大学教育学部附属松本小学校における教育課程の実施等の事案に係る調査結果について(報告)
お詫び
2026年3月17日(火)

信州大学教育学部附属松本小学校における教育課程の実施等の事案に係る調査結果について(報告)

 令和7年4月18日付で公表いたしました、信州大学教育学部附属松本小学校の一部学級で学年の学習に必要な授業時間が確保されていなかった教科があった事案につきまして、本学に設置した「調査対策委員会」による調査が完了いたしました。
 当該学級の児童、保護者の皆様をはじめ、地域の皆様、教育関係者の皆様、本学附属学校に関心をお寄せくださっている皆様には、多大なるご心配とご迷惑をおかけしましたことを、改めて深くお詫び申し上げます。
 調査の結果、当該学級では計264時間の授業時数不足が認められましたが、現在は未実施の単元および時数をすべて回復しております。また、令和8年度以降も児童の学力定着状況を継続的に分析し、必要な支援を行ってまいります。
 本学は、今回の事態を重く受け止め、大学を挙げて真摯にガバナンス体制の強化に取り組み、信頼回復に努めてまいります。
 なお、児童の静穏な学習環境確保のため、本調査報告書のとりまとめに際しては、学級が特定されないような記載としております。

 調査報告書の概要は次のとおりです。

1. 調査の経緯と概要
 令和7年3月、関係者からの「一部クラス(以下、当該学級)の総合的な学習の時間(以下、総合)が多すぎるのではないか」という指摘により事案が発覚し、理事および副学長から構成される調査対策委員会を組織し、次の観点で調査を実施いたしました。

 ・附属松本小学校における学習指導不足内容の確認
 ・他の附属学校における学習指導不足の有無の確認
 ・学習指導不足内容に対する補充策の検討と実施
 ・発生要因の調査分析
 ・再発防止策の策定

 調査の結果、2つの問題点が判明しました。
 ・附属松本小学校における授業時数の不足
 ・学内における教育課程自己点検制度の不備

2. 教育課程の実施に関する回復措置について
 授業時数の不足が認められた附属松本小学校において、計264時間の不足があった当該学級に対し、次の回復措置を実施しました。なお、令和8年度以降も児童の学力定着状況を継続的に分析し、支援を行なう予定です。
・当該学級における補充授業の実施
 始業前、放課後、および土曜日を活用し、未実施の単元と時数をすべて回復。
・学習支援
 当該学級を対象に、課外の時間帯に夏休み学習会、放課後学習広場を開設して学力定着を支援。なお、前者は同学年全体に、後者は学校全体にも開放。

3. 発生要因
 問題点の発生要因は大きく次の3点に大別されます。
 ①校長の学校運営に対する問題意識の不足
  当時の校長は、教育課程実施に関する教員の自己申告をそのまま受け取り、根拠の確認が不十分でした。また、相互の学級運営に教員同士が干渉せず、牽制機能が働かない組織風土を容認していました。
 ②当該学級担任の教育課程管理に関する認識不足
  当該担任は高学年の担任経験が乏しく、厳密な時数管理の経験が不足しておりました。また、自身の教育観から総合を重視するあまり、安易に他教科を総合に振り替えたり、実質的に総合の内容であるものを他教科の時数として報告しておりました。
 ③大学のガバナンス不足
  大学で定めた教育課程自己点検プロセスは、各校長の裁量が大きく、根拠資料の提示を求めておらず、報告を求める時期も年度末の1回のみとされ、仮にその時点で問題点が判明しても是正を行うことは困難でした。また、法人文書管理上も、附属学校が作成する各種文書の位置づけに曖昧な部分があり、附属学校の教育課程に関する共通的な理解が学内に存在しておりませんでした。

4. 再発防止策
  附属松本小学校の組織体制を個人の力量に依存しないものへ転換するとともに、大学側でも、附属学校の運営に対するチェック機能の実質化と、学校間の運用統一を図るため、主に以下の取り組みを実施します。
・授業内容の可視化と統一的な教育課程編成、実施、点検プロセスの確立
・授業実施状況の根拠資料の管理(教育課程実施に係る根拠資料保存ガイドラインの整備)及び懸案事項発生時の報告系統整備
・法人規程である附属学校の基本規程に教育課程の編成・報告・点検に関する条項を明記
・学内会議での教育課程点検プロセスを「年度当初(編成)」「年度途中(進捗)」「年度末(結果)」の三段階報告体制とし、根拠資料も共有することで、大学での検証を可能とする

本件に関する詳細な調査結果および再発防止策をまとめた報告書は、以下のリンクよりご確認いただけます。

[PDF] 信州大学教育学部附属松本小学校における教育課程の実施等の事案に係る調査報告書

国立大学法人信州大学