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心地よさ。服なら着心地、椅子なら座り心地といったように、私たちは常に「心地よさ」を求めています。人は何を基準に、美しいとか、かっこいいとか、気持ちいいとかを決めているのでしょうか。もし、一人ひとり感じ方が違う心地よさを、目に見えるかたちで数値化できれば、私たちの周りはもっともっと素敵なもので溢れると思いませんか。それを可能にするのが、感性工学。信州大学繊維学部先進繊維・感性工学科の金井博幸准教授は、専門の感覚計測工学を通して、日本人が不得手とする世界基準づくりにチャレンジしています。

『信州のファーストペンギン（※）...夢を拓くイノベーターたち』 をテーマに、信州大学の教員・研究にフォーカスし、研究との出会いやきっかけ、成功に導く発見や課題解決へのプロセス、そして未来の社会をどのように変えようとしているのか。研究の端緒から未来を拓くまでの道筋を、研究者の情熱や人物像を交えて紹介します。
（※）ファーストペンギンとは、集団で行動するペンギンの群れの中から、最初に大海に飛び込む勇気ある1羽。転じて、リスクを恐れず果敢に挑戦するイノベーターへの敬意をこめて、米国では「ファーストペンギン」と呼んでいます。