水関連技術の研究拠点が松本に誕生 信州大学 アクア・リジェネレーション共創研究センターが開所
信州大学は2025年7月25日、松本キャンパス内に新設した「アクア・リジェネレーション共創研究センター(ARCH:Aqua Regeneration Central Hub)」の開所式を開催し、文部科学省、日本学術振興会、山梨大学、長野県、松本市、飯田市のほか、参画企業関係者など約90名が出席しました。
記念式典では、信州大学の中村宗一郎学長は「命の起源である水に関する地球規模の課題解決を通じて、地域創生を進め、世界・日本・大学のサステナビリティとウェルビーイングの実現を目指します。」と述べました。
続いて、文部科学省 科学技術・学術政策局 産業連携・地域振興課 地域振興室の平野博紀室長は、「信州大学を中核とするこのセンターが、地域の課題解決に資するとともに、世界的な水課題にも貢献する研究拠点として発展することを期待している」と祝辞を述べました。
他にも、日本学術振興会 経営企画部の清水正樹部長、山梨大学の中村和彦学長、長野県副知事の関昇一郎氏、松本市副市長の伊佐治裕子氏、飯田市長の佐藤健氏からも、地域との連携に期待を寄せる祝辞が述べられました。
関係者あいさつの後、テープカットが行われ開所を祝いました。式典に続き、入居企業による研究紹介やセンター内覧会も行われました
ARCHには、セイコーエプソン、島津製作所、トヨタ自動車などの企業が参画し、水浄化技術やグリーン水素などの実証研究を推進することにより、研究成果の社会実装を通じた地域活性化と社会課題解決、次世代人材の育成が見込まれています。
今後は、研究・教育・地域連携の各分野において、さらなる展開が注目されます。
ARCHは、水資源の持続的な活用や水環境の再生に向けた研究の中核拠点として、国の「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」の採択を受けて整備されました。