
今年(2011年)8月12日、神戸で行われた全日本学生弓道遠的選手権大会で、出場者数男子486名中、みごと優勝を射止めた。「気づいたら優勝していた」と笑う清水さん。
「本番は練習、練習は本番」の言葉そのままに臨んだ結果が優勝に結び付いたという。
中学の部活では剣道部に所属していたが、高校から弓道を選んだ。弓道のほうが自分に合っていると実感した清水さんは、練習に励んでメキメキと上達。2年生の時にはチームメイトの3人と共に選抜されて全国大会へ出場した。ところが3年生の部活動最後の夏、北信越の国体予選で惨敗してしまう。「ものすごく悔しかった」という清水さんは、大学でのリベンジを誓った。学力レベル・希望の専攻のあるなしと同様に、弓道部の存在が大学を選ぶ重要な要素に。ちょうど県内で3つ揃った信大を「一本で受験」し、合格。迷うことなく弓道部へと入部した。
弓道の魅力の一つは、なんといっても、その静かで美しい動きにあるだろう。
両足を開き、前に構えた弓と矢を掲げて、矢束(やづか:矢の長さ)いっぱいに引き分ける。ピンと伸びた背筋、狙いを見定めた眼…、弓と一体化した身体に力が満ちたその瞬間、放たれる一本の矢。
この一連の動作に乱れがなければ、矢は的に中(あた)る。身体を制する心に乱れがあれば、当然、動作にも狂いが生じてしまう。
とにかく暑い日だったという8月12日。全日本学生弓道遠的選手権大会優勝の感想を清水さんに聞くと「周りを気にせず、のびのびとやっていたら優勝だった、という感じでした」。言葉に飾りはないけれど、周囲がミスをして敗退していくなかで、自分の形を守り、平常心を保っていられたことが、すごい。「中てようとしてはダメ、変なところにいってしまう。どうしても試合では力んでしまいますから、そこをコントロールできるかどうかです」
大きな試合ともなれば、待ち時間も相当に長い。普段通りをその場で出せるかは、どれだけ平常心を持続する練習を積み重ねているかだ。年中ほとんど休みなく、平日は午後7時から4時間以上、土日は朝から夕方まで6時間の練習もこのため。ちなみに清水さんが「普段通り」といえるのは、もちろん基本がしっかりできているからで、練習中も的中率は8割を超えている。
長いと思われる練習時間も、「楽しいですよ。信大のいいところは各自の自主性に任せて、厳しい縛りもなくののびやれるところなんです」と、清水さん。穏やかに淡々と話す口調には、「厳しさ」や「つらさ」を感じさせない…やはり、強いのだ。
「弓道は20代、30代はひよっ子と言われる世界。僕はまだ20歳ですから何も言えませんが、生涯ずっと続けていきたいと思っています」目標を聞くと「日本一です!」と。
精神修養を重んじる武道的側面と、スポーツ的側面を持つ学生弓道。11月には動作の美しさ、完成度が求められる昇段の審査と、勝つことを目的にした学生王座決定戦が控えている。「気持ちよく、自分の納得できる弓を引きたいと思います。そこに結果がついてくれば最高だと思います」
ここが今年の一番の勝負どころである。乞うご期待!頑張れ清水さん、そして信大弓道部!!
近的:射位(射手)から28mのところに、直径36cmの的を置く。
遠的:射位から60mのところに、通常は直径1mの的を置く。全日本学生弓道遠的選手権大会では最終の5本は80㎝の的になる。
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