
ニワトリなど家畜化されたトリを幅広い視点で研究する日本家禽学会。その発展のために、若手研究者の結束を全国に呼びかけた。
第一弾は、9月14日に農学部で開催された同学会の公開シンポジウム。
6人の若手研究者が最先端の研究を報告した。自身も、ニワトリの精子や卵の前駆細胞(精子や卵になる前段階の細胞)=始原生殖細胞による家禽遺伝資源の保存に関する先進的研究を報告。
研究者の道を一歩一歩進む院生に思いを聞いた。
・・・・・ 信州大学広報誌「信大NOW」第65号(2010.9.25発行)より
同公開シンポジウムでは、「養鶏の生産現場・飼育管理の基本に立ち帰る」と題した第1テーマに続き、「家禽学における若手研究者の胎動」と題する第2テーマで、中村さんをはじめ、東大、名古屋大、広島大、自治医科大の若手研究者6人が講演に立った。
始原生殖細胞による家禽遺伝資源の保存、同じく始原生殖細胞を用いた体細胞核移植、アニマルウエルフェア(家畜の快適性を重視する家畜管理の考え方)の視点からの産卵鶏の飼育システム、ニワトリ骨髄細胞による血管再生……どれも、家禽学会や家禽産業だけでなく、人々の暮らしと命につながる火急の課題に正面から取組む研究だ。
若手の研究者が、6人も揃って研究成果を報告するのは同学会では初めての試み。農学部で同学会が開催されるのを期に、中村さんが、指導教官の鏡味裕農学部教授の支援を受けてプロデュースした。
「家禽学会は会員500人程度のそれほど大きな学会ではありませんが、全国に素晴らしい研究をする若い仲間がいます。その成果を交流し、協力して研究することができれば、世界的な研究も夢ではないと思い計画しました」と話す。
全国の若い研究者が呼びかけに応えたのは、中村さん自身の研究が世界的に注目されるものであることも大きく影響している。
その一例が、食肉用の"美味しい"ニワトリの精子と卵を、たくさん卵を産む卵用のニワトリの雄と雌に作らせ、それを掛け合わせて"美味しい"ニワトリ(ヒヨコ)をたくさん産み出させる―という画期的研究だ。農学部と(独) 農業・食品産業技術総合研究機構・畜産草地研究所の共同研究として中村さんのグループが研究を進めた。
その成果は世界的に高く評価され、生殖生物学分野で最も権威ある米国学術誌「Biology of Reproduction」(2010年7月発行号)に掲載され、表紙を飾っている。
9月14日の中村さんの講演=「始原生殖細胞による家禽遺伝資源の保存」は、この研究の骨格部分にあたるもの。その概要は1)始原生殖細胞がニワトリの初期発生期のどこに分布しているか、2)それを保存するために用いる細胞凍結技術が及ぼす影響はどうか、3)始原生殖細胞を採集した後も、採集元(ドナー)のニワトリの胚を温存させ生体として生かす方法はないか(特に希少種の場合に重要)、4)始原生殖細胞を移植するニワトリ(宿主)の胚がもともと持っている始原生殖細胞を除去し、成熟した宿主ニワトリにドナーの精子と卵のみを作らせる方法―の4点だ。これ自体、膨大な研究の積み重ねの成果なのである。
「現在の多種多様なニワトリは、先人の努力によって守り発展させられてきた貴重な遺伝資源です。トリインフルエンザなどが発生すると、これがすべて水泡に帰してしまう。その危機を乗り越える方法を見つけ出したいのです。それを発展させれば、例えばトキの卵をニワトリに産ませるということも可能になるはずなのです」。ニワトリが大好きで、各地の希少種のニワトリを見て歩き、食べられるものはほとんど食べて回ったという中村さんは、研究の動機をこう語った。
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